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テーマ:日々自然観察(9646)
カテゴリ:クモ
調べてみると、ギンメッキゴミグモ(銀メッキ塵蜘蛛)と言う何とも奇妙な名前のクモであった。確かに腹部が銀色をしている。他の部分は、飴色をしている所が少しあるが、大部分は真っ黒。 こう言う手合いは撮り難い。ストロボを使うと、腹部の明るいところは直ぐに白飛びしてしまうし、黒い部分は背景と区別が付かなくなる。 そこで、灰色の厚紙を左手でクモの後にかざし、右手でカメラを持って撮影した。だから、今日の写真の背景は総て灰色である。
丸い巣(円網)を張るクモは、普通頭を下にして巣の中心に陣取る。しかし、このギンメッキゴミグモやその近縁種は頭を上にする。これは、種類を識別する際の手立ての一つになる。 最初写真を撮ったときは、丁度アブラムシの有翅虫の様なものを食べているところであった。其処へ以前紹介したミドリグンバイウンカが網に引っ掛かった。慌てふためいて出動するのかと思ったら、意外にも、ゆるりとお出ましになった。横で何やら怪しげな光をピカピカさせている不審者(私)が居たせいかも知れない。
普通は獲物を糸でぐるぐる巻きにするはずだが、この時は何故かしなかった。しかし、写真を見ると、腹部から糸を何本も獲物の方に出しているのが見える。下にその部分拡大を示した。
毒液を注入されたらしく、ウンカは直ぐに動かなくなった。するとクモさん、ウンカを其処に置いたまま、また巣の真ん中に戻り、それまで食べていた羽虫に再び取り付いて、御食事を継続。
ウンカは食べないのか、とも思ったが、暫くして見に行くと、今度はウンカを巣の中央の運んで食べていた。「ウンカを捕まえた」と言うことを、クモはチャンと憶えていた訳である。
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