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テーマ:日々自然観察(9815)
カテゴリ:昆虫(アブ、カ、ハエ)
実は、このオオフタホシヒラタアブは、既に4年前に紹介済みである。しかし、この時は遠くから産卵している所を背面から撮った同じ様な写真2枚しか掲載出来なかった。産卵中だから体を丸めており、頭やお尻は良く写っていない。 今回の写真も枚数は多くはないが、ずっと近寄って撮影しているし、また、色々な角度からも撮影してある。種の特徴がかなり良く出ていると思うので、再掲載することにしたのである。
ハナアブ科(Syrphidae)ヒラタアブ亜科(Syrphinae)ヒラタアブ族(Syrphini)に属す。兎に角、名前の通り大きなヒラタアブである。少なくともこの辺り(東京都世田谷区西部)で、プーンと云う羽音がハッキリ聞こえるヒラタアブは、このオオフタホシヒラタアブだけだと思う。 写真の個体の体長は約15mm、翅長は12.5mm、一寸信じがたい大きさだが、等倍撮影した時の虫の大きさを予め等倍撮影してあるスケールと比較すると、そう云う大きさになる。
このオオフタホシヒラタアブは、前回の「アシブトハナアブ(雌:黒化型)」の様に腹背の模様が変化することは殆どない様である。大きさと斑紋で、殆ど種が確定する感があるが、もう一つ、この種特有の特徴がある。 額の半月と呼ばれる部分に見られる黒色紋である。触角の基部後半分を取り巻く様に、3つに分かれた先の尖った部分を持つ黒色紋が認められる。この個体では、その紋と単眼の間はかなり色が薄くなっているが、後日撮影した別個体では単眼まで色が濃かった。
その「後日撮影した個体」だが、写真はもうない。勿論チャンと撮影したのである。焦点もピッタシ合っていた。しかし、画像をコムピュータで見てビックリ、ザラザラで細部不詳、ISOを前日に1600に設定していたのを忘れていたのである。 このカメラ、通常の写真ならばISO1600でも良く写るのだが(例えば「アオサギ」)、ピクセル等倍まで拡大することもある昆虫の写真では、ISO1600は全く使用に耐えない。全部没→消去してしまった。しかし、今考えると読者の参考の為にとって置いた方が良かったと思うが・・・、後悔先に立たず。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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