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颯爽POCOPOCO

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幼児期に現れた不思議な能力の謎

幼児期に現れた不思議な能力の謎

1999/09/05  報告 報告者:伊達 徹、吉川 美佐、和田 栄一



1993年、韓国のテレビ局にドンイ大学哲学科のパク・ムンヒョン教授より手紙が届いた。その手紙には、チョン・ヨントク君という少年が5歳になるまでに、韓国語・中国語・日本語・英語の4カ国語を話すことができたと書かれていた。そして、少年は自分が誰かの生まれ変わりであると主張。更に、生前にそれらの言葉を習得していたため、4カ国の言葉を話すことが出来たのだという!パク教授はヨントク君を先天的な学識を持つ超能力幼児として学会に報告。周りの人々もその事実を証言した。
日本福祉大学・情報社会科学部の久保田競教授は、「生後1週間の赤ちゃんでも、お母さんの匂いと他人の匂いを区別することが出来る。産まれた日からお母さんの匂いを学習・記憶している。」と語った。赤ちゃんの脳は産まれたての時は、大人の3分の1ほどの大きさだが、その中にある情報を伝える働きをするニューロン(神経細胞・120億個)の数は大人と変わらない。このニューロン同士を結びつける継ぎ目であるシナプスがより多く張り巡らされることで、神経回路網(情報を伝える道)が出来あがり、多くの情報を処理して記憶・学習することが可能になる。赤ちゃんは誕生後、すぐにシナプスの数が急激に発達し始めて単純な情報を学習する。そして、4歳までには視覚野・聴覚野など各器官でのシナプスの数は最大となる。出生直後400g程であった脳は、5歳までに1200gつまり大人の脳の95%の大きさに発達、大人と同様の情報処理システムを持っていることになるのだ。
ATR人間情報通信研究所の山田玲子博士は、「赤ちゃんは5歳になるまでの間に、脳の中で母国語を認識するためのニューロンのネットワーク(音声知覚マップ)を作る。」と説明している。個人差はあるが、5・6歳頃までに母国語と同じように外国語を聞いたり、喋ったリする環境にあればその外国語に対応した音声知覚マップができるため、その後外国語を学ぶ際に比較的容易に習得することが出来るという。ヨントク君の場合、祖父が日本語を話せることや外国語の様々な教材が見つかっており、後天的な学習により外国語を憶えた可能性が明らかになった。
アメリカ/ニューヨ-クに住むメアリーは、3歳になる息子のマークからお母さんのお腹から外に出る時、きゅうくつで首や喉に何かが巻きついているようだったと聞かされた。マークが産まれた時へそのおが首に巻きつき、母体・胎児共非常に苦しんだという。しかし、メアリーは息子に出産の様子を話した事は一度もなかったのである。調査の結果、胎児の記憶もしくは誕生の記憶らしき体験を話す子供達がいることが分かった。更に、妊娠8ケ月を過ぎた胎児は音などを認識し、音に対応する反応も起こってくる。
通常、胎児や誕生時の記憶を持っていないのは、女性特有のホルモン・オキシトシンの作用があげられる。出産の際、子宮を収縮させるために大量に分泌されるホルモンで、記憶喪失作用がある。安産の場合、オキシトシンは大量に分泌され、逆に難産の場合は分泌量は少なくなる。つまり、難産で産まれた子供は記憶が残り易いのである。また、出産のような極度の緊張とストレス時に分される副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は、記憶を保持する役割があるという。お腹の赤ちゃんとはスキンシップをはかり、母親が精神的にリラックスする。そして最も大切なのは、これから産まれてくる赤ちゃんを心から待ち望む気持ちである。




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