サブプライムローンの不思議
サブプライムローン問題での損失は1兆ドルになるだろうと言われている。1兆ドルと言えば日本円で100兆円以上、だが誰が損をしているのだろう?サブプライムローンの債権(MBS)を買っているのは金融機関やファンド、ヘッジファンドなどでいわば金融機関の中での出来事。一般の我々は全然損をしていない、保険会社なども買っているがその損失を保険料に跳ね返せばただでさえ冷え込んで切る保険業界がさらに冷え込むのでそれは出来ないだろう。サブプライムローンの影響は1年続くという人もいれば半年で終わるという人もいる。そもそも景気に影響するのは個人の購買意欲だ、その個人がほとんど損をしていないのだから景気に影響は心配するほどないと思うのだ。東京の株式市場も2日連続で反発しているし日経平均も1万3千円台を回復した。サブプライムローンの影響はもうすでに織り込み済みだという説も多い。なので、東京株式市場はこれから1万5千円台の壁に向かって上昇を続けると思う。個人の消費意欲を掻き立てるのは企業の商品開発力でそこの部分にサブプライムは影響していない、それよりこわいのは原材料の高騰によるスタグフレーションと中国の景気後退だと思っているのです。