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2006年08月02日
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カテゴリ:勝手に語る・・・
どうやら本気で音大に行きたいらしい。
母親とときどき電話で話をするんですが、そのときにも妹の進路の話もします。


姉は慶応、ボクは早稲田と、結果をみればすごくよくやってくれたんだなって、
子育てと教育に関しては、親に感謝。たいしたもんだよ、特にお母さん。


母は山口大学教育学部を卒業し、もう20年以上も小学校の先生をやっていて、
これまで教育には実に力を注いでくれたと思ってます。これは本当にすごいです。
よく母親がいう言葉に、


『勉強のためなら、いくら使ってもええんよ』


という言葉があります。山口弁でナイスな響きです。
しかも、これがまさに有言実行で、勉強のことに関してお金がかかる時に、
1回も断られた経験がないんです。


例えば昔からあった進研ゼミとかZ会とか、予備校や塾での高額授業料とか、
姉の留学1年間とか、海外でのホームステイにボクと姉で4回は行ってたりしますし、
一番びっくりしたのは、訪問販売で40万円くらいの教材を買ってたこと・・・
問題集なども母親が自分で買ってきたりしてました。



でも、これがうまくいったんですよね、今考えてみれば。


テストの点が良かったときは、本当にうれしそうだったし、いっぱい褒めてくれたし、
まあもちろん勉強しないとブツブツいわれてヒステリックマザーに角が生えて鬼に
なることもあったけど、とにかくその加減具合が非常にうまかったように感じます。

だって、“お母さんに喜んでもらいたくて頑張ってた・・・”
みたいな部分は少なくとも自分の意識のなかにいつもありましたから。



そういう中で育ってきたボクは、就職活動で仕事を選ぶときも、
自分がどうこう、とかいうことよりも、


“人のためになって喜んでもらえる仕事がしたい”


ということを一番に考えました。人のためっていう部分にはもちろん母も入ってます。
というか、一番大きいかもしれません。だからベンチャー企業は選ばなかった。
やっと私立の一流大学を卒業して、就職という子育て最後の部分で、何それ?っていう会社だと
母は正直、力がふっと抜けちゃうんじゃないかと思ったんです。


いや、もちろん母は『自分の行きたいところに行ったらええよ』と、
ナイスな山口弁で言ってくれてましたが、やっぱりね、それはボク自身で許せませんでした。



まあ、自分と母と話はこんな感じなんですが、実は妹だけなぜか成績がよくない・・・


母親も少々怒ったりする体力がもうなかったのかもしれないですけど、
本当にそこそこな感じの妹で、大学はどこにすればいいか?って話は、
何度もしてました。で、東京のテキトーな私立でいいんじゃないってことで
まとまりかけてたんですが、今年に入ってなぜか音大という選択肢がどっからか出てきた。


まあ確かに、妹は勉強にやる気はなかったんですけど、
ちっちゃい頃から、偶然広島交響楽団のコンサートマスターやってた人の
バイオリンレッスンを受けれることになり、ずっと何年も続けてました。


そういえば、ここでも母親のお金に対する価値観が爆発してました。


1ヶ月1人のレッスン料がたしか2万か3万と高かったんですが、
ボク以外の姉と妹の二人がこんなお金を使ってバイオリン習ってたんです。
ほんとびっくりですよね。どんだけ教育にカネを使ってるんでしょうか・・・


で、ピアノも習いつつ、高校に入ったら妹は吹奏楽やり始めて、
クラリネットをこれまた買って(!)、これにハマってった妹でした。
でもそれをずっと自分の人生でやってくなんて、そんな決意とかなかった感じでしたけど、
妹なりに音楽の魅力というものを感じてたんだと思います。


それで本格的に準備をはじめ、どうやら武蔵野音大あたりを狙ってるらしく、
地元で武蔵野音大出身の人を探してレッスンとか試験対策を始めたみたいです。
で、その対策の一環として、江古田のキャンパスで行われた講習会に参加。
わざわざそのために山口から出てきて、この5日間は麻布の姉のところに泊まり。


どうやら妹もようやく本気になったみたいです。
こういう時は心から応援したくなるので、暑さにやられてた自分の気持ちも
なんだか清々しくなりました。


来春、結果はどうであれ、本気になって頑張れることって、
やっぱり素晴らしいと思うし、自分の歴史になるんですよね。







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最終更新日  2006年08月02日 06時15分59秒
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