わくわく文庫

2005/02/21(月)02:06

体は正直、心との繋がり

喫茶「話倶話倶」(24)

体は正直なんだなぁ...としみじみ思った先週の一週間。 背中にかゆみがあり、軽くポリポリと掻いた。「痛っ!」なんだぁと思ってそっと指でなぞってみると、小さなボツボツが直径5cmくらいの円の中にできている。母に見てもらったら、ボツボツは水疱のようだという。ダニでもいたのか? 何か変なもの食べたかな? と考えながらも、大したことではないと思っていた。 軽い頭痛を感じたのは、水曜日あたりだった。あまり頭痛というものを経験したことのない私。振り向いたり、頭を下にしたりするとグワングワンという感じで頭が痛む。なんだろう...? でも、普通にしてれば何でもない。あまり気にすることなく一日は過ぎた。 翌日、頭痛は少しばかりひどくなったよう。じっとしていても、若干の痛みがある。背中の湿疹のようなものも、あいかわらず少しの痒みと痛み。虫さされの薬を塗ってみたが、いっこうに効き目はない。夜になり、頭痛が激しくなったために、市販の痛み止めを飲んだ。めったに薬のお世話にならないせいか、よく効いた。 30分もすると、頭痛はおさまったが、なんとなく体がだるい。早々に8時ころ布団に入りゴロゴロしていたが、今度は背中の湿疹状のものが痛痒い。変な病気にでもかかったのではないだろうかと、心配になってきた。熱もある。 とにかく厚着をし、あったかくして布団にもぐりこむ。明日一日仕事にいけば休みだし、どうにか熱だけでも下げなければ...ストーブをつけて部屋を暖め、布団をたくさん掛けて、大量の汗をかいた。着替えてまた布団にもぐり込む。夜中に2回ほど着替えて、目覚めた時には、熱は引いていた。 少し浮遊感のある体にムチ打って仕事に向った。学校で子供たちの顔を見ているうちに元気になってきたが、背中の発疹はあいかわらず。気のせいか、痛みも少し増したようだ。いよいよ心配になってきた。 翌土曜日には、朝、二日ぶりにお風呂にはいった。鏡で背中を見るがなかなか見えない。脇腹がつりそうになりながらも、やっとの思いで見てみると、赤みが増して発疹も増えたような... よほどでないと医者にかからないが、午後から皮膚科に出掛けた。先生は一目見るなり、「帯状疱疹ですね。お薬を出しておきましょう。3日しても好転しなかったらまた来てください」とのこと。診療、3分。はぁ~? 帯状疱疹? たしか雅子様も罹っていたような... 風邪をひいていたり、病後だったり、生理中だったりと、免疫力が落ちていると現れる発疹だそうで、私のはまだ軽いほうらしい。激しい神経痛様の痛みを伴なうのが普通ということだった。話には聞いていたが、「帯状」というからにはラインのように発疹が出るのだと思い込んでいたので、全く頭になかった。 たしかに風邪をひいていたし、この発疹ができる前兆として軽い頭痛を起こす人もいるということで、間違いないみたい。 調べてみると、水痘の再発疹とある。水痘が治癒してもその原因ウイルスが脊髄後根神経節に冬眠状態で生存しているらしい。 何らかのストレスをきっかけにそのウイルスが元気になって増殖し、神経を通って皮膚に到達して皮膚病変を引き起こす。これが「帯状疱疹」だそうだ。診察料、薬代、しめて4790円。たかっ! 財布も痛い! 考えてみれば、寝不足が続き、風邪のひき始めを見逃していたり、人間関係でもストレスを抱えていたし、気温の変化が激しかった先週。心と体にたくさんのストレスを受けていたようだ。自分なりに上手にストレスを発散させていると思っていたが、どこかで負の力が優っていた。それに風邪や寝不足、気温の変化という身体的ストレスが重なって、免疫力がガタガタと落ちていたのだろう。待ってましたとばかりに、冬眠中の水痘が元気になってしまったんだ。 心も体も、おまけにウイルスも、みんな正直だなぁ。私だけが、自分の体と心に不誠実だっただけ。もっと体を労わり、心の声に耳を傾けなさいという、神様の声が聞こえるようだ。 「帯状疱疹」は、私の心身からの悲鳴だったのかもしれない。ごめんね、私の体ちゃんと心ちゃん...45年間も一生懸命尽くしてくれたのに、私ったらあなたたちを酷使し続けてきたのかも。 これからは、めいっぱい大事にして、愛おしんであげるからね♪ みなさんも、御身お大切に。ご自愛くださいね(^^;) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【賢人訓より】  《霜を踏みて堅氷至る》...しもをふみてけんびょういたる  霜が降りると、やがて堅い氷の張る季節がやって来る。  物事が起こるには、必ず何らかの前兆があるということ。たいしたことがないと思っていると、だんだんそれが蓄積されてきて取り返しのつかないことになってしまう。  前兆が見え始めたら、そのための用心や対策を怠ってはならない。

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