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2006/05/31(水)06:39

好きなもの

読書(77)

好きなことは?と聞かれると、いろいろ答えはあるけれども、「読書」というのもその答えの一つとしてある。 でも「読書」と言うと、次に、いったいどんな本が好きなのか、ということになる。 つまり、「好きなこと」の次は「好きなもの」というわけだ。 このブログでも読んだ本を時々紹介しているが、基本的に自分が好きなジャンルというのは子供のころの読書の影響か、いまだにある意味「不思議」と「冒険」を組み合わせた内容が好きだ。 勢い、中学・高校のころはSFにはまっていたのだが、最近はほとんど読んでいない。 にも関わらず、最近でも、よく読む本のどこが面白いのだろう、と考えてみると、意外とこの「不思議」と「冒険」が絡んでいることが多い。 SFといってもいろいろな種類があるが、私の好きだったものは「時間」「空間」「次元」「純(また超)知性体」に関係するものが多かった。 それも、自分では想像もしなかったような斬新な切り口、アイデア、状況、ストーリー展開などがあるとたまらなく面白く、どっぷりはまり込んでしまう。 そしてその傾向は今も変わっていないようだ。 今読んでいて、面白い、と思う本は、投資や成功や、ましてや「お金」の本などのハウツー物、実用書、といった本ではない。 これらの本も読むことは好きだが、「面白い」という表現とはちょっと違う。 「面白い」という本は、昔から何度も読み返したくなり、読むたびに「面白い」と感じる。 昔、SFだったものが、今はSFでなく、何になったのか、というと、どうも「人間の意識」というものに関係するようだ。 考えてみると、「人間の意識」というものを突き詰めると、SFの好きだったジャンル「時間」「空間」「次元」「超知性体(神)」といったものに必然的にぶつかる。 そして、それがScience でありながらFiction ではないので、SFとは言わないが、最近のScienceは、一時代前の常識からしたらそれこそ「作り話」「誇大妄想」と言われかねない領域にまで達している。 そこには、昔SFの中だけに見出していた「想像もしなかったような斬新な切り口、アイデア、状況、ストーリー展開など」がこれでもか、というほど出てくるのである。 普通言う科学とは実証主義に基づいた、再現性や客観性を重視して万人に認められるまでの厳密性を要求されるが、ここに来て、その科学自体が「主観」を抜きにして語れない領域まで達していることはその一つである。 つまり、実験する側の状況によって、本来実験をしている主体者とはなんの関係もない事象の結果が異なるのだ。 そして、ますます科学は「あい矛盾する二つの事象が同時に存在する」という神の2文法の存在を認めざるを得ないところまで来ている。 私はけっして科学に詳しくないし、たぶん私の科学知識は19世紀のレベルで止まっているのだろうけれど、いやそれだからこそ、最新の科学の知見が導き出す結論や推論を見るにつけ、昔から好きだった「不思議」と「冒険」に結びついてくる。 「人間の意識」。 21世紀は心の時代になると言われて久しいが、その切り口は、この「人間の意識」そのものの探求とは切っても切り離せないのではないか、と感じている。 「好きなこと」と聞かれたとき・・・、あるいは「好きなもの」と聞かれたとき、今の自分なら何と答えるだろうか・・・

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