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カテゴリ: 日常生活
【 旗による天気の伝達 】 ●天気予報が始まった当初は、東京の交番にはり出すだけでしたが、やがて各地の測候所や警察署、消防署の掲示板などでも見られるようになっていきました。 ●そして1892年(明治25年)6月15日からは、より多くの人々に天気予報を利用してもらえるよう旗を用いた天気予報が行われるようになりました。気象台の鉄塔などに掲げられた旗のかたちと色によって、晴れ、曇り、雨などの天気や、風向き、気温の変化を表現するというものです。 ●四角い旗は天気を表し、三角の旗が風向きを、長い三角の旗が気温の変化を示していました。例えば、四角の旗で、白いと「晴れ」、赤は「曇り」、青は「雨」、緑なら「雪」を意味すると定めていました。さらにそれらの旗の組み合わせや、複数の色が配色された旗を使うことで「時々」や「のち」などの複雑な表現も可能でした。 ●また、夜間は暗くて旗の色や形が確認できないので、ランプを使い、その光の色で天気を伝えていたそうです。当時としては画期的だったこの伝達手段も、日本経済の高度成長期、通信網や放送網が整備されていくとともに姿を消していきました。 ●現在では天気予報の伝達手段も多様化し、テレビやラジオ、新聞だけではなく、パソコンや携帯電話などでいつでも必要なときに最新の天気予報を利用できるようになっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年06月01日 11時08分46秒
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