映画とドラマと猫のこと

「LOST」シリーズでおなじみの、マシュー･フォックスの出演作
「バンテージ･ポイント」を観て来ました。
う～ん、予告編上手く作っているなあ、という感想です。

　　　

　　　
　　　スペイン・サマランカでの演説中に米大統領が何者かに狙撃され
　　　さらに演壇が爆破されるテロが起こった。
　　　シークレットサービスのバーンズはTV中継車に乗り込み
　　　撮影された映像をチェックするが、そこに映っていたのは･･･。

広場に大統領が到着し、銃撃を受けるまでの約20分間が
別の人物の視点から何回も繰り返されるという面白い構成の本作。
よく映画を見ていて、「ああ、あそこはどうなっていたのか確かめたい！」と
思ったことはありませんか？
この作品ではそれが叶えられます（笑）
冒頭からググッっと引き込まれ、繰り返される20分間の様子も
別の視点から、しかも新たな新事実が少しずつ明かされるので
途中でだれることなく鑑賞できました。

しかしながら、どの人物についても背景の描き方が薄いので
誰にも感情移入がしづらく、見終わった後結局それだけ？という印象を否めません。
入念に緻密に計画された大統領の暗殺。
なのに結末はあまりにもあっさりしすぎているのです。
しかも途中で（それもかなり始めの方で）黒幕がわかってしまったので
「うわ～、騙された～！」という感覚は得られませんでした。

けしてつまらない映画ではないです。
90分楽しめます。
でも「いや～、いい映画観たなあ」という感想はないでしょう。
個人的にはシガーニーや、フォレスト･ウィティカー、どうして出演したんだろう･･･と思ってしまったメープルなのでした。