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許せない事件であり,許せない判決である。
東京都江戸川区の小学1年・岡本海渡(かいと)君(当時7)が虐待を受け今年1月に死亡した事件のことである。 東京地裁は4日、継父の電気工・健二被告(31)と母親の千草被告(23)健二被告に懲役8年(求刑懲役10年)、千草被告に同5年(同7年)とする判決をそれぞれ言い渡した。 ちなみにこの裁判は,裁判員裁判で行われた。 罪状は傷害致死罪である。 報道によると,登石郁朗裁判長は「卑劣で危険な虐待行為。海渡君を守るべき千草被告も健二被告の暴行を目の当たりにしながら同調しており、一連の虐待を助長した」と述べたそうだ。 また,判決によると,「両被告は1月23日午後8時ごろ、自宅で海渡君の意識がなくなるまで暴行。海渡君は嘔吐(おうと)物を過ってのみ込み、同24日朝、肺炎を起こして死亡した。」そうだ。 両被告は,人間としておかしい。それがたった8年と5年で改心して社会復帰すると思うとおそろしい。被告の母親は出所した時,まだ28歳である。まだ,妊娠可能な年齢だ。出所しても二度と子どもをつくらいでいただきたい。 さらに,判決は「健二被告の不遇な生い立ちや、(15歳と)若くして出産した千草被告の悩みなどが遠因とうかがえる」としている。 不遇な生い立ちの人間は子どもを殺していいのか!! 若くして出産した女性は,みんな離婚して,再婚して,子どもを虐待するのか!! こんなことは,情状酌量の余地はない。 これに続けて,判決では,「暴行の程度などを考慮すれば重視できない」と指摘。 「重視できない」とは何たるものの言い方だ。 私が裁判官なら「重視できない」ではなく「理由にはならない」と判決文に書く。 こんなあいまいな判決文を書いて,あとから批判されてもどうにでも言い逃れることができるようにしているとしか思えない。 どうなのですか?登石郁朗裁判長。 登石裁判長は両被告に向かって「犯した行為に向き合い、どうしてこうなったのかを考える姿勢が不十分。反省はそこから始まるし、海渡君への責務でもある」と説諭した。 登石郁朗裁判長,この説諭はなんですか? 小学生の喧嘩の仲裁ではないですよ。 殺人ですよ。殺人。 しかも実の子を,継父と一緒になって虐待して殺したのですよ。 「犯行に向き合う」とはどのような行為ですか? 「どうしてこうなったか考えれば,海渡ちゃんは生きて帰ってくるのですか?」 「反省することが海渡ちゃんの責務」とは何事ですか? そうやって責務とは,責任を務めることですよ。 死んでしまった海渡ちゃんに,どうやって責務を果たすのですか? 死後の世界でも想定しているのですか? そもそも裁判官が被告に説諭して何になるのでしょうか? 登石郁朗裁判長!! 裁判官であるということは,国家から与えられた職責であって,裁判官という職務は神聖なものでしょうが,裁判官になった人間そのもの存在が神聖な存在なわけではないということを自覚していますか。 つまり,裁判長として被告に説諭するという行為は,国家を代表して被告に説諭するということです。登石郁朗裁判長個人の思想や信条ではなく,国家の看板しょって説諭するのですから,もう少しましなことをいいなさいな。 情けない。本当に情けない。 報道によると,ある裁判員は,「社会の助けがないと第二、第三の海渡君が出てしまう。タイミングのよい自宅訪問や相談先の確保など、児童虐待へのスイッチが入らないようにする手だてが必要だと思った」と話したそうだ。 それよりも先にやることがあるでしょう。 それは実父との面接交渉!! 実父との面接交渉が定期的に行われていれば,絶対にこんな事件は起きません。 離婚して再婚するからといって,裁判所は,実父との面接交渉をやめるような審判を出してはいけません。 再婚して子どもが邪魔になったのなら,頭を下げて実父に子どもを返せばいいのです。 マスコミも,海渡ちゃんと実父がどうなっていたのか調べて報道する義務があると思います。 そのことしか,子どもの虐待死は防げません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.10.06 21:00:52
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