2008/02/06(水)09:38
モネはいかが?『カミーユ・モネと子供』!
『 アルジャントゥイユの画家の庭のカミーユ・モネと子供 』
1875年 クロード・モネ
パリの人たちがあこがれる、田舎の明るい庭。
母親は都会的な服を着て、燦々と降り注ぐ陽の光のもと、
縫い物をしている。
そばでは髪にピンクのリボンを着けた子供が絵本を見ている。
洒落た馬のおもちゃもおそらくパリ土産で、父の手作りではないだろう。
伝統的な聖母子が憩うイメージを青い服に象徴させながら、
都会人が求める平和で豊かな生活の1コマを描いた作品です。
この絵で、パリの人たちがあこがれる
生活スタイルを描いたモネですが、
モネが貧しかったこの頃、モデルを雇うお金にも窮していました。
それでその頃のモデルは、
もっぱら妻のカミーユが勤めていました。
モネと言えば、風景に真価を発揮した画家ですが、
貧しい中を、一生懸命モネと二人三脚で歩んだカミーユ。
病気になり、満足な治療も受けられずに死んだカミーユ。
この絵の中の、カミーユの母性溢れる姿は、
モネの絵に全てを賭した、母親のような安らかさに
満ち溢れているような気がしてなりません。
モネ『カミーユ・モネと子供』複製
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