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ちゃむのバレエとオペラと海外TVドラマの日々

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2009.01.18
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カテゴリ:09芝居な日
NODA・MAPだから観にいくというより、松たか子&宮沢りえという旬の女優2人を観にシアターコクーンへ。


作/演出:野田秀樹
出演:松たか子、宮沢りえ、橋爪功、大倉孝二、北村有起哉、小松和重、田中哲司、佐藤江梨子、コンドルズ、野田秀樹


一昔前の日本のSFのような設定。

今から約1,000年後の火星移民(火星からさらに移民した金星人も登場)たちの物語。
新天地としての火星の開発から滅亡(に至りそうになるが、最後に復活?)までが描かれる。

その頃、移民たちの故郷の地球では、とっくに人類は滅亡していることになっているので、これは現在の地球への警告のメッセージかな。文明批評ともとれる。

そんな火星に住む、ある意味力強い姉妹を、松たか子、宮沢りえの二大女優が演じる。

ストーリーが‘有りがち’と思う割には、珍しく面白く観れた。
野田作品は、最近はひねりが少なくて、私にもとっつきやすくなってきた。
どうやら、それを寂しく思うファンもいるようだけど。


私は、やはりお目当ての2人にすごく満足。
どちらも滑舌がよくて声そのものもいいし、体当たりの演技なのにがむしゃらすぎないところがいい。
観ていて、‘賢い’人たちなんだな、と思う。
役のキャラがすごく立っているけど、そのキャラを作っているかのような2人。
特に宮沢りえは、これまでのイメージを裏切って、最初はドスの利いた低音でしゃべっていたので、久本雅美かと思ったくらい(笑)。

圧巻なのは、荒れ果てた火星の様子を、この2人が早口で掛け合いのように語るシーン。
目に見える映像や装置は何もない。
だけど、戦災や震災の後を歩いているかのように、その風景を語る語る・・・。
その緊張感がすごくて、速くて膨大な量の掛け合いのセリフを、息を止めて聞いてしまった。
オペラなら、この後に「ブラヴォ!」と声を掛けるところだ。


橋爪功はいい味を出したお父さん役だったが、そのお父さんを籠絡した佐藤江梨子の役は、誰が演じてもよかったような気がした。そもそもサトエリとも気付かないくらいだし。


野田秀樹も、そろそろ自分で演じるのは止めておいてもいいんじゃないの?と私は思う。あのかん高い声や学生芝居っぽい演技がいいという人がいるけど、彼がうまいかどうかは別として、私は彼が出てくると自分が学生時代に小さくて汚い(すみません・・・)芝居小屋で観た先輩たちの芝居を思い出して、あんまりうれしくない。

あの頃とは共感するものが違うので、やっぱりもっと極めたものが観たい。。。


とは言え、この「パイパー」は観て面白いと感じた舞台だったし、松たか子はやっぱりすごい女優だし、宮沢りえも目が離せないと思うのだった。





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Last updated  2009.01.20 00:52:20
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