カテゴリ:09芝居な日
ダブルヘッダーで夕方からはシアターコクーンへ。
午後はオーチャードホールでキエフ・バレエだったので、Bunkamuraで1日を過ごすことになってしまった。 ![]() 作:レジナルド・ローズ 訳:額田やえ子 演出:蜷川幸雄 出演: 中井貴一、筒井道隆、辻 萬長、田中要次、斎藤洋介、石井愃一、大石継太、柳 憂怜、岡田 正、新川將人、大門伍朗、品川 徹、西岡徳馬 1957年製作の有名な映画を2回ばかり観たことがあるけど、大まかなストーリーしか覚えていなかった。先頃のロシア版の映画も観てないし。 演出が蜷川さんなのと出演者が豪華だという、芝居好きな人には軽薄と言われそうな理由で観にいった。 十二人の陪審員が父親殺しの16歳の少年の罪について、密室でずっと討論する。 最初は「有罪11票VS.無罪1票」だったのが、最後には全員一致で無罪に。 陪審員が話し合うための密室なので、中央にテーブルだけ(お手洗いは付いてる)という簡素なセット。テーブルを乗せた舞台を四方から客席が囲み、俳優さんが正面を意識しなくていいので、リアル感がある。 十二人のキャラが見事に立っているし、テーマの割には硬派すぎもせず、とても面白かった。 そしてキャストは豪華であるだけでなく、役にぴったりの配置。 たった1人で「無罪」の立場に立って、クールに証拠や証言を検証していく建築士 には、中井さんがよく似合っていた。自分の子どもとの確執を感情的に投票に反映してしまう父親を、西岡徳馬さんがちょっと哀愁を感じさせて好演。 充実した時間を過ごせたな、と思える芝居でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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