2011/04/23(土)17:00
『女だけの町―クランフォード』 (岩波文庫) ギャスケル (著), 小池 滋 (翻訳)
体調はいまいちです。。。
Lala-TVで放映されている「クランフォード」の原作、ギャスケル夫人の『女だけの町―クランフォード』を読んでみました。
ヴィクトリア朝の雰囲気は、ジェイン・オースティンの作品と同じですが、こちらの方が淡々と毎日が過ぎていきます。‘独身女性’ばかり住んでいるとはいいながら、その人々はほとんど言葉どおり‘老嬢’。
当時の身分から言うと、これらの人たちは、中流の最下層というところでしょうか。
経済的な状況はそれなりでも品位を保とうというバランスが、なかなか面白いです。
当時は意図したわけではないでしょうが、女性の強さを認識できる作品です。