カテゴリ:まちなか
三条通の「旭水公園」です。
先日、「下三条町東街区公園」のことを書きましたが、三条通(と旧奈良銀行跡地)を挟んで北側にあるのがこちら「旭水公園」です。歩道より少し盛り上がっていて人工の滝と、その横と背後にはトイレがあります。(男・女・身障者用) この公園は阪神大震災のすぐあとに作られたので、いろいろと地震絡みのネタがあるのです。 ・まともなところでは、地下に消防などに使う耐震貯水槽が作られています。 ・当初、ここにはトイレができる予定はありませんでした。近所に喫茶店もあるし、少し東には奈良市観光センターのトイレも使えます。(ホテルフジタのトイレも借りることができる) 公園に下手にトイレを作ると「隠れ場所」になって犯罪を誘発しかねないというのが理由でした。(先の「下三条町東街区公園」の失敗で周辺は懲りてます) にもかかわらず、結局トイレが設置されたのは、当時神戸の震災を視察して「みなトイレで困ってたぞ」という奈良市のトップの一声でした。 それが良かったか悪かったかは判りません。トイレの設備の一部は壊れたままですが何とか機能していますし、一時居着いていたホームレスもいなくなりました。 ・この場所は、もともと朝日新聞社の奈良支局のあったところでした。レンガブロック風のちょっと洒落た建物でしたが、車の利用が不便ということもあってR24の方に移転し、跡地を奈良市が購入しました。(あの頃に「値ぇさえ合うたら買いまっせ」と市が買った土地がたくさんあるはず) ・その利用方法として「ポケットパーク」という案が出てきたのでした。町の中の「空き地」を放っておくと「ゴミため」のようになってしまう。人が寄り集まるような「流動性」を作ることでそれを防ぐとともに街並の中のアクセントにしようというものです。水が流れる滝は公園に「動き」(音も)をつくって視線を集める働きをしています。視線が集まれば、犯罪の危険性も減ります。イスとベンチを置いて近所のカフェから出前をというアイデアもありましたが、それは実現しませんでした。 ・ところで「旭水」じゃなくて「曲水の宴」の方じゃないのかという疑問があるでしょうね。当時、トップは「あさひ公園」という案をもっていたそうですが、そりゃ、いくら新聞社でも一民間企業の名前というのはいかがなものかということで、周囲が知恵を絞って「滝の水もあることだし、あさひの水で『旭水公園』でいきましょう」ということになったとか。まあ、今なら「ネーミングライツ」ということでカネにできたかも知れませんが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.03.14 17:17:12
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