前回の写真が曇り空だったので
あらためて、現在の行基広場を。 東向アーケードの上からはみ出してる「寛永堂」の看板が目障りですが。ともかく、駅から出て東をみると、登大路の坂が見えて、自然と目線が上に行きますね。その上には、やはり奈良らしい広い空。やっぱり屋根はおかしいでしょう。 駅ビルの中からみても、やはりオープンな空が「奈良」への期待感を引き出してくれます。ビルの改装で見通しが良くなったことで、自然な空の光りが美しく感じられます。地下のホーム、コンコースと上がってきた乗客の目線は、やはり自然と上を向きます。 こんなところに、太い柱が立ってしまうと、せっかくの美しい登大路の歩道や並木が見えにくくなってしまいますね。「あの坂の向うに、公園が、大仏さまが、若草山が」という気持ちが、覆い屋根のせいで萎えてしまうのではないでしょうか。行基さんの広場が青空なのは、当時の市長だった故鍵田忠三郎氏の決断だという話もあります。空の雲を観察して「地震雲」を見立てたという鍵田さんらしい話です。この近鉄駅前からの登大路に向かう景観は、奈良市として保全すべきものではないかと思うのですが、いかがなものでしょう。(一部邪魔物はありますが)奈良市景観課では、こういう意見募集中です。 奈良らしい眺望景観の保全活用に対する意見を募集します