主婦向け雑誌の草分け的存在である「主婦の友」(主婦の友社刊)が、今年5月発売予定の6月号をもって休刊することになりました。長年、主婦層をターゲットに、家庭生活に役立つ情報を提供してきましたが、時代の波には勝てなかったようです。
この雑誌は、1917(大正6)年2月に「主婦之友」として創刊。主婦向けの生活情報を中心とした内容で人気を集め、「婦人倶楽部」「婦人生活」「主婦と生活」とともに、“4大婦人雑誌”と呼ばれていました。ピーク時には月70万部を発行し、長きに渡って主婦層からの厚い支持を得ていました。
1980~90年代になると、新しいタイプの主婦向け雑誌が出てくるようになりましたが、長年培ったノウハウを誌面の中で生かし、他の3つの老舗婦人雑誌が姿を消す中で、安定した人気を保っていました。しかしここ近年は、発行部数が著しく低下。十数万部にまで落ち込んでいたそうです。そしてとうとう、今回の「主婦の友」休刊を決断へと至ってしまったのです。
“ビジュアル”をメインとした女性誌が一般化する中で、“読む”ことに重きを置いた誌面作りを貫き通してきた「主婦の友」誌ですが、やはり現代の女性、特に主婦層のニーズには合わなくなっていたのでしょう。残念ながら、事実上の廃刊もやむを得ないことなんでしょうね。主婦の友社も、断腸の思いで、社名にもなっているこの看板誌の発行をやめることを決意したのだと思います。さびしいことはさびしいのですが、仕方がないといえば仕方がない……。なんか複雑な思いになりますね。別に愛読していたわけでもないのに……。
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Last updated
2008.02.13 21:43:52
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