アジアカップ 4位の意味
日韓戦となった3位決定戦は、途中退場者を出し10人になった韓国相手に延長戦でも決着がつかず、スコアレスドローのままPK戦で敗れ、アジアカップ2007の日本の成績は4位となった。この4位という順位はどのように評価したらいいのだろう?2000年のトルシエジャパンは優勝、2004年のジーコジャパンでも連覇だったから、4位というのはかなり後退した印象を受けてしまう。実際、失ったものは多いと思う。アジアNo.1の称号、2009年コンフェデレーションカップへの出場権、2011年アジアカップのシード権・・・。しかし2000年と2004年の決勝トーナメントで対戦した相手を並べてみると、2000年はイラク・中国・サウジアラビア、2004年はヨルダン・バーレーン・中国。対戦相手の力をネームバリューだけで判断してしまっていいものならば、ワールドカップ出場常連国と言えるのは、2000年の決勝のサウジアラビアだけ。対して今大会の決勝トーナメント以降の対戦は、オーストラリア・サウジアラビア・韓国。AFCに加入したばかりのオーストラリアがワールドカップ常連国と言えるかどうかは別として、アジアでは実力的に頭一つ抜けてたことは明らかで、対戦相手が強豪ぞろいだったことが分かる。その中での4位は健闘だろう・・・・とも言い切れないか。やはり評価は難しい。大会を通しての印象で言えば、前回中国大会のジーコジャパンはヘロヘロになりながらもなんとか優勝という感じだったので、連覇という偉業を成し遂げたことはすばらしいことだったが、無策のジーコ政権を延命させてしまった要因を作ったということで、功罪の罪の部分もあったと思う。その点、2000年のトルシエジャパンは、圧倒的な力の差を見せながらの優勝だったし、2001年コンフェデレーションズカップ準優勝、2002年ワールドカップベスト16の原動力の一つになったすばらしいものだったと思う(開催国がレバノンだったことも特筆すべきことで、中東開催で東アジアの国が優勝したのはアジアカップの歴史の中で初めてで、気候的なハンデを乗り越えての優勝はもっと評価されるべき。ちなみに過去2回あった東南アジア開催では中東の国が優勝しているhttp://www.afcasiancup.com/jp/event/history.asp?sec=29&ssec=95。東南アジア4カ国共催の今大会がイラクの優勝で幕を閉じたのも偶然ではないのだろう。)。さて今大会のオシムジャパンの印象はというと、やっていることに間違いはない、方向性を打ち出すことには成功したという感じだろうか?ただやはり決定力不足は相変わらずで意外性のあるプレイも欠けていたし、監督の選手交代も硬直的で結果としても機能しなかったのは痛いところ。だが、今後に向けて日本に欠けているもの、日本代表の問題を浮き彫りにすることができたとも言えないこともない。しかしそれも、2010年ワールドカップ予選、更にワールドカップ本大会で、どのような成績を上げることができるのかによって、後付けの評価は変わることだろう。ますます評価は難しい。現時点では、やはり消化不良だった・・・としか言い様がないのだろうか?P.S.韓国のファーベク監督が辞任だそうです。大会前から韓国国内では、中途半端にいい成績を残されて続投されるのはちょっと・・・という雰囲気があったみたいでした。日韓戦で日本を破っての3位という結果でも、やはり決勝トーナメントに入ってから3戦連続スコアレスドローでPK戦では、続投は無理という判断だったのでしょう。ヒディンクの幻想を追い求めて、次もオランダ人路線で行くのでしょうか?ホン・ミョンボの監督昇格はないんでしょうか?お隣の人事ながら、気になります。