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カテゴリ:BOOK
オススメ度 ☆☆☆☆
********************* <story> 武島直貴の兄・剛志は、弟を大学に入れてやりたいという一心から、盗みに入った屋敷で、思いもかけず人を殺めてしまう。判決は、懲役15年。それ以来、直貴のもとへ月に1度、獄中から手紙を送る剛志。一方で、進学、恋人、就職と、つかもうとした人生の幸福すべてが「強盗殺人犯の弟」というレッテルによって、その手をすり抜けていく直貴。日を追うごとに、剛志からの手紙は無視され、捨てられ、やがて…。 ********************* 犯罪者の家族に焦点をあてたこの作品。 夢中で読んでしまいました。 さすが東野作品。読み進めていくうちに、すっかり主人公に感情移入してしまいます。 序章から始まり、第一章から第四章、そして終章と物語が進んでいくのですが、心ならずも強盗殺人を犯してしまった兄を持つばかりに進学、恋人、就職、家族などつかみかけた幸せが壊れていく模様が描かれています。 そして刑務所から送り続けられる兄からの手紙。 兄に対する弟の想い。 犯罪者の家族に対する差別。 色々考えさせられる作品です。 もちろん一番辛いのは被害者の家族であることを忘れてはいけない。 しかし、自分が犯した罪でなくとも犯罪者の家族というレッテルを貼られて生きていくのはただなみならない苦労があるのでしょう。 最後の手紙にじーんときました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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