しいたけ
作詞：HPS代表＆HPS専務
作曲：HPS専務(仮)

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連休前に気になる彼からデートのお誘い
デートの場所は高槻しいたけセンター
嬉しさのあまりひとつ返事でOKしたのだけれど
よく考えると今月のお小遣いが
残り3500円しかないじゃないのよ！！
でもこのチャンスを逃すわけにはいかないの！

ここまで残金3500円
逃さないわよこのチャンス！

消防署前からバスに乗りJR富田駅まで出てJRに乗り換え
高槻駅に着いたら北口からさらにバスに乗って高槻のしいたけセンター方面へ
聞くところによるとこれだと全部で850円。もうひとつは消防署前からバスで
JR富田駅を経由しJR高槻駅北に出てしいたけセンター方面のバスに乗り換える
これだと全部で730円。よし！後者の手段に決めたわ！！
日曜日が楽しみだわ！だけれど今月ピンチだわ

ここまで残金3500円
楽しみだけれどピンチだわ！

でもやっぱりバスで行くと向こうで何もできないわ
この状況を打開すべく今から自転車で下見に行こう
もしうまくいけば目的地まで1円も使わずに行けるはず！
同じ高槻なのだしむしろ地元の奈佐原からのほうが近いんだし
やっぱり彼を想うといろいろアイデアが浮かんじゃう
よし！ママの電動アシスト自転車でいざ、しいたけセンターへレッツゴー！

ここまで残金3500円
しいたけセンターへレッツゴー！

軽やかに走り出し軽快に坂を下ったら
あっという間に高槻服部交差点。思っていたよりかなり楽チン！
後はこの坂を越えれば目的地はすぐそこよ！当日彼のびっくりする顔が楽しみ
登りはじめて少しして私はようやく気付いたの
この坂めちゃめちゃきつくなぁい？なんなのこんなの聞いてない！！
全然先もみえないし、だけれど彼のためだもん絶対に登りきってみせる！

ここまで残金3500円
絶対に登りきってみせる！

さらに登り続けた所に自動販売機
少し水分を補給しないと ん゛ぁ～～～ こんなのやってられないわ！！
このままじゃたどり着かないもん。1本ぐらいいいよね・・・
水分補給もバッチリさああと少し頑張るよ！！
この坂を登りきればゴールは目前
少しペダルが重く感じるけどもう少し頑張れ私！！

ここまで残金3340円
ファイト！ファイト！私！！

やっとたどり着いた上の口のバス停。息も上がってきたけれど
どうやら坂は終わったみたいね。もう喉が渇きすぎてたまらない
目の前の自動販売機に一目散！2本目を飲んでしまった・・・
でもこうして景色を見ると自然ってほんと癒されるわね
この先この澄んだ空気ならサイクリングも楽しいはず
あとちょっと重いペダルに足をかけていざいざ進め！！

ここまで残金3180円
いざいざ進め！頂へ！！

原大橋を渡ってカーブにさしかかったあたりで
愕然としたの・・・あれ？あれ？あれれ？
走っても走っても向こうに着かないの
行っても行ってもカーブに次ぐカーブ
もうやだ・・・もう漕げない・・・あ゛ぁどうしよう・・・
もう今更戻れないし、どうしてこんな目に遭うの・・・

ここまで残金3180円
どうしてこんな目に遭うの・・・

山道を抜けきった所で樫田の人に聞いてみたの
「すみません・・・高槻・・・しいたけ・・・センターってどこですか？」
息を切らす私におじさんは「あっちだよ」と
指差したのは私の背中の向こう側
おじさんウソだと言って！！思い足を引きずりながら
私・・・来た道を戻ったの・・・

ここまで残金3180円
おじさんウソだと言ってよね！！

やっとたどり着いたしいたけセンター
しいたけセンターって高槻森林センターの奥にあったのね・・・
なんで早く言ってくれないのよ！！
でももうそんなことどうでもいいの。もう動けない・・・
とりあえず今日はここに自転車を置いてバスで帰ろう
あぁ～絶対ママに怒られる・・・どうしよう

ここまで残金3180円
あぁ～絶対ママに怒られる・・・

20分後、森林センター前に来たバスに乗り込み来た道を戻る
目の前に広がるのは山々の自然ではなく
ママに叱られる私の姿・・・もう景色とかどうでもいい・・・
何て言い訳しようとしか頭に浮かばない
結局何も思いつかないままJR高槻駅北に着いた
そしてバスを乗り換えてようやく消防署前

ここまで残金2450円
どうしよう・・・どうしよう・・・ん゛ぁ～～～！！

いろいろな意味で重い足を引きずってとうとう家に着いてしまったわ
今日の一連をママに話したの。案の定ママ激怒
「ママ明後日パートなのよ！なに考えてるの！！」
「明日必ず持って帰ってきます・・・」
「あたりまえじゃ！あほんだら！！」
あ゛ぁ～～～またあの場所に行かなきゃならんのか・・・

ここまで残金2450円
うわ～最悪や・・・バリ最悪や・・・

眠れぬ夜を過ごし迎えた朝。まだ足は重いけれど
心はもっと重苦しいの。まあ自転車を引き上げれば問題ないわけだから
嫌だけど行くしかないか・・・家を出て今日も私は消防署前
やってきたバスに乗りJR高槻駅北で乗り換えて
また来てしまった森林センター・・・・・
この時私はまだ気付かなかったこれから先の修羅場の道

ここまで残金1720円
また来てしまった森林センター

自転車を置いた場所へ行き思わず声を出してしまったの
「え゛～～～！チャリがあらへん！！う～わへちられてるやん！！」
慌てた私におじさんが近づいてきたの
「どうしたの？」「あ、私のチャリがへちられたんです！！」
「え？ここにあった自転車？」「はい・・・」
「あ、あれね、あれなら今朝撤去されたよ。うん」

ここまで残金1720円
まさかの撤去ておじさーーーん！！！

「あわわわわわ・・・」慌てふためく私に
おじさんが優しく追い討ちをかける
「大丈夫だよ。ここに引き取りに行けば返してくれるよ」
「え？ほんとに！？おじさんありがとう！」
「いえいえ、あ、ちなみに引き取り料2500円かかるよ」
「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ！！」

ここまで残金1720円
ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ！！

思わぬ返り討ちに遭いもう何も考えられない・・・
とりあえず今日は帰るしかないわ・・・
ママに叱られる・・・絶対に叱られる・・・
だけれどどうにかしないといけない
来た道を戻り消防署前で恐る恐る財布を覗くと
そこにはこんだけありました・・・

そこには残金990円
やばい・・・やばい・・・めっさやばい・・・

家に着いてママに事情を説明したけれど
ママは怒って聞いてくれない・・・足りないお金を貸してもくれない・・・
なんなの！親なら娘のピンチを助けてくれてもいいじゃない！！
部屋に戻って怒り任せに豚の貯金箱を壁に投げつけてやったの
「ああっ！！2000円あった！！」割れた子豚ちゃんが
私に最後の希望をくれたの！！ごめんね子豚ちゃん

ここまで残金2990円
ほんとにごめんね子豚ちゃん

翌朝起きて準備して一目散に向かった消防署前
なんなのすごいわこのデジャヴ感・・・いやこれは現実・・・
JR高槻駅北に到着し今度はJR高槻駅南から違うバスに乗る
おじさんに教えてもらったメモ書きを頼りに
ママの自転車が待つ撤去自転車保管所に向かう
昨日子豚ちゃんがくれた希望を胸に待っててねママチャリ！

ここまで残金2550円
今、私が迎えに行くから！！

やっとの思いでバス到着。いやぁ～大変だった
すぐに自転車を見つけ2500円払って無事に戻ってきた・・・
ほんとうに、ほんとうに大変だった・・・
この3日間の思い出を振り返りながら少し笑ってる私
いろいろあったけれどちょっと面白かったなってね
安堵の思いで自転車を漕ぎはじめた瞬間それは突然やってきた
「あ？え？あれ？？うっそ！！充電切れてるし！！」
思いもよらぬ落とし穴。もうだめだ・・・
もはややけくそよ！意地になって自転車を押し
家に着いたときにふと財布を覗く・・・

中身は残金50円
いよいよここからが本当の地獄・・・

「ギャーーーッ！！」どうしよ、どうしよ
デートができないあんなに楽しみにしてたのに・・・
最悪・・・もうあかん・・・そうだ！ママに借りよう！
自転車を綺麗にして充電をしておいたから
きっとママも許してくれる！！はず？そう思っていた矢先に彼からの着信
きっと明日の待ち合わせの電話だわ！彼は律儀だと聞いております
「もしも～し。あ、俺だけど」「うん、どうしたのぉ～～～？」
「あのさ明日予定入って行けなくなった。ごめんね。それだけ
じゃあまた月曜日！」ガチャ、プーッ、プーッ、プーッ
あまりに突然の出来事に驚き、握っていた50円玉を落としてしまい排水溝へ・・・

これで残金すっからかん
心も身体も懐も干ししいたけ・・・

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ということで
みなさんこんにちは！
北摂プラスセッションの代表です。
今回通算5作目のシングルとなりました！

気になる彼からデートに誘われて溢れる喜びのあまり
デートの下見に行ってしまう純粋な女性の気持ちを描いたこの作品を
今回も
そうですねやはり
よろしければぜひ
松下奈緒さんに歌っていただきたいと思います！
もちろん無料で歌詞を提供させていただきますので
いつでもお声掛けください！
曲はお好きなようにどうぞ(☆∀☆)
もしアレでしたら
タンバリン独奏のアレンジなども入れてみてください！

カボスレコードの
これまでの作品はこちら​





そんなところで今回はここまで！
ごきげんよう／