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テーマ:いい建築空間の効用(9)
カテゴリ:建築
あまりの事件にびっくりしています。
千葉の構造設計事務所が計算書の偽造したってこと。 こんなにひどいことってあんまりないだろうなあ。 でも、近いことは結構あると思いますよ。 だいぶ前のことですが、 某設計事務所にいたころ、つきあいのあった デベロッパーさん。 傾斜地の利用について、その当時はマンションを 建設予定で役所とも相談していたのですが、 わが師匠はとっても固い人。 なおかつ、頼んでいた構造設計事務所も 石橋をたたいて割っちゃいそうな人だったので、 必然的に、試算は高くなるんですよね。 デベロッパーさん、かなりな無茶をいうんですが、 当時まだ若かった私は、怖いものしらずなので、 はっきり“そんなことできません~” いやあ、がんがん言ってましたね。 結果、その土地の開発は別の事務所が 設計しました。 マンション取り止めで、建売住宅数棟建ててたけど 私だったら怖くて住めないなあ。 大体において、デベロッパーさんはコスト削減ばっかり言っていて かつ、売りやすいものってなるんだよね。 マンション建設などでも、本当に必要なものを考えるのではなく、 売りやすく、安くできるもの、 張りぼてさんを好みます~ そして、その方が良く売れてます~ 作り手からすればがっかりする結果です。 今回のことは言語道断だけど、 多少、手は抜いても安いものっていう気風は 買うひとのなかにもあるように感じます。 安全はお金で買わなきゃならないんです。 掘り出し物って、ほとんどないって事は 覚悟の上で建築して欲しいなあって思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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