ダイバージェント
あっき〜2002さんの楽天エンタメナビでの映画「ダイバージェント」の作品評価は4点(5点満点)です!映画「ダイバージェント」■出演者シェイリーン・ウッドリー/テオ・ジェームズ/アシュレイ・ジャッド/ジェイ・コートニー/レイ・スティーヴンソン作品レビュー「ディストピアはユートピア」を楽天エンタメナビで見るあらすじ全米で大ベストセラーとなった新人作家ベロニカ・ロスのティーン向けディストピアSF3部作の第1弾『ダイバージェント 異端者』を、「ファミリー・ツリー」のシェイリーン・ウッドリー主演で映画化した近未来SFアクション大作。監督は「幻影師アイゼンハイム」「リミットレス」のニール・バーガー。近未来。社会は“勇敢”、“高潔”、“平和”、“無欲”、“博学”という5つの共同体に分けられ、人々は16歳になると性格診断によってそのいずれかに強制的に振り分けられていた。そして、その5つに該当しないと診断された者は異端者=ダイバージェントと呼ばれ、危険分子として秘密裏に抹殺される運命にあった。そんな中、16歳になりテストを受けたベアトリスは、非情にも異端者と診断されてしまうが…。日本でいう所の、ラノベ原作の映画と言う感じで、アメリカのティーン向けSF小説で、ありもしない国家や社会と戦うのSF映画で、三部作の一作目。divergentという単語の意味は、一点から)分かれ出る, 分岐する, 意見などが)相違する, 不一致の, …から)それている, 逸脱するで、対義語が、convergent一点に向かう、集まる・・という事で、まぁ、ハズレ者とでも訳したら良いんでしょうか原作者ヴェロニカ・ロスのシリーズとしては、『Divergent』 (2011)が、『ダイバージェント 異端者』『Insurgent』(2012)は、『ダイバージェント2 叛乱者』『Allegiant』(2013)は、『ダイバージェント3 忠誠者』となってるので、Divergentは異端者の事で、その後、シリーズタイトルが叛乱者、忠誠者という事なんじゃないの?って思うんです本作では、世界観を説明するために、訓練を通して成長して行く姿を描いている前半と、政治的な闘争に巻き込まれて戦う後半の構成となっています。電車に乗って出撃するという特徴的な部分は、凄くゲームっぽかったり、主人公に感情移入しやすく臨場感を感じやすい出来でした。アメリカでは、ディストピア(理想郷という言葉の対義語)を舞台にした作品が流行っており、ハンガーゲーム等、沢山映像化されている中の一群だと思います。日本では昔、北斗の拳という漫画が、超ブームになりましたが、みんなが、あの阿鼻叫喚の世紀末世界を容易にイメージできるぐらい親しみ深い作品でした。ディストピアを舞台にはしていたものに、あまりの人気に、アレがユートピアだった人も多かったと思うと、この映画を観ていて、微笑ましく思ってしまいます。共同体をイメージ的に説明しとくと“勇敢”軍人なるために殺しの訓練をする軍事共同体“高潔”(出てこなかった“平和”(出てこなかった“無欲”一般市民“博学”ホワイトカラーの偉そうな人達これの何処が完璧な世界に見えたのか?不思議ですが、近未来とか、ディストピアとか言いつつ、実は、現代社会への皮肉や問題提起をしたり、また、原作者自体が、キリスト教の神学まで学んでいるので、キリスト教をベースにした発想だと評されています。アメリカのヤングア@ダルト小説といわれる作品群の中で、かなり暴力性の強い作品となっているそうで、政府によってある集団が分割されている状況はヤングア@ダルト小説ではよく用いられる舞台装置だそうです。その辺もしっかりわかりやすくされていて、劇中の現実世界の化けの皮を剥いだら、暴力と恐怖です。第一段階の訓練は、格闘・ナイフ・射撃などなど、暴力第二段階の訓練は、薬物注射による精神訓練、つまり恐怖僕が見て思ったのは、”民主主義というものへの渇望を抱かせる作り”で、わざと世界観によって、政府が圧力をかけて抑圧してます。そこに、軍事訓練を受けた若者が立ち上がり、民主化への戦いをする・・という内容(戦う時の理由は何でも良いこんな圧政や隠蔽のある社会って最悪だよね、民主主義の大事さがわかったかな?+キリスト教暴力と恐怖に打ち勝って、自由を手に入れよう!みたいな日本人はこういうの見ると、宗教(=カルト)っぽいとか馬鹿にしたりして、ぬるま湯につかりながら、やんわり管理される事を選んでるから、「長いものには巻かれろ」の諺通り何故、わざわざ国と戦って命まで落とすのか?とか疑問に思ってしまうと思います。世界情勢の中で、感覚的に取り残されてますが、イスラムvsキリストの戦いに入っていけないどころか、そもそも関係ないのに、国のトップが十字軍に加担しようとしてるんですよね。それでも、テロによる報復を受けそうな気配すら感じないそれぐらい他人事に感じてしまいます。フランスのテロがあって、ロシアも必死なりました、明日は我が身と実感した国や政府は、イタリアでも、ベルギーでも、アメリカでも、オーストリア、スウェーデンでも警戒強化知らん顔してるのは、イギリスとドイツでしょうか、テロされない自信にも似た確証が有るというかなんていうか日本はどっちかというと、無視に近いぐらい他人事僕は、まさかバイオハザードに出てきたみたいな封鎖が、こんなカタチで現実になり、目の当たりにするとは・・驚きました。