アワタダシイ金曜日です。
一昨日南陀楼綾繁さんに頂いたあるリストをじっくり読む。面白い!感動する。この資料をしっかり使わせていただき、頑張るぞ!(プロジェクトXです。) 昨日は先日のアンダーグラウンド.ブック・カフェ打ち上げだった。Nさんお疲れ様会。楽しかったです。 写真家本多正一さんや人形作家石塚公昭さんの中井英夫話はディープでした。さすがにひゅんごい。 興行師の話になり昭和の歴史みたいで興味あり、というと、彷徨舎Mさんが幻燈舎アウトロー文庫を薦めてくださる。何も読んだことないので今日ちょっと買ってみようと思う。将棋士本とか。面白そう。 昔、将棋天国社という出版社とお取引していたことを思い出す。その「良さ」がわからなかった私の眼は本当に節穴だった…と今思う。たしかメリヤス布団会社内にあったはず。今もあるのだろうか。 皓星社Sさんと昔の少女漫画話。美内すずえ、里中満智子。「愛とは戦いだ。生きる姿勢だっ!」と言う男性が出てくる里中漫画のタイトルが思い出せない。何だっけ?私は一ツ橋系漫画が好きだったので忠津陽子やこやのかずこ、河あきら、市川ジュンとか好きだった。くらもちふさこ。でも、上原きみ子が始まりかも。懐かしい。巴里夫「はひふへほしのこ」話。彼は私と10歳以上違うのにどうしてこんなに古い少女漫画を知っているのか謎。年齢詐称の疑い。 さて、今日は暖かかったからか、朝から結構忙しい。店の中は相変わらずゴタゴタ。どうにかしたいのに!新人アズサちゃんは随分慣れて店番もばっちり。「こんな短い間に、よくまぁ頑張ってくれて…」としみじみする。 田中栞さんがご来店。3月に行われる東京古書会館での催事のチラシをわざわざお持ちいただく。 ★☆★本屋さんのカバー展 『カバー、おかけしますか?』出版ニュース社刊 刊行記念★★☆ 2005年3月24日(木)~27日(日)期間、東京古書会館にて100枚余の本屋さんカバーの展示をされます。岩森正文、田中栞、みさきたまゑ各氏のギャラリートークショーあり。 近くなったら、またご案内いたします。 午後、取材に見えたA出版企画のHさんと神田伯剌西爾でお話していると、岡崎武志さんが! さっそくご挨拶させていただき、新刊●『古本生活読本』ちくま文庫 にサインお願いする。お忙しいのに後でお寄りくださって、いつもの、ステキなイラスト入りのサインを頂く。スムース文庫03●『詩集 風来坊』にも!岡崎ファンの皆様、ぜひご来店ください。(向田邦子の猫抱きモノは役得で私がGet。ゴメン。) 高円寺コクテイルのイベント情報のイラスト入り葉書も頂戴し(店頭に貼ってます)、本当にありがとうございました! ★☆★岡崎武志フォーク&トーク 高円寺 古本酒場コクテイルあづま通り移転一周年記念★★★ 2005年2月15日(火)/3月15日(火) 19:30~21:00 1ドリンク月2000円 ★25名限定(要予約) 古本酒場コクテイル 電話03-3310-8130 サイン会や古本話、そしてお歌と盛りだくさんの内容です。 いない間にSさんがいらしてくださったようだ。●『記録2005年2月号』アストラ刊 を頂戴する。内容は明日。お会いしたかったな。 ●『ifeel 冬号』紀伊国屋書店刊 やっと入荷しました。こちらも明日ご紹介します。この号、60年代の新宿が特集され本当に面白いです。毎度思うことですがこれでこのお値段は安い。 ●『汁かけめし快食學』ちくま文庫刊 の著者、大衆食堂の詩人、こと遠藤哲夫(エンテツ)さんがご来店。神保町に用事があって寄ってくださったとのこと。エンテツさんの著書が売り切れてしまっていて、今日注文してきたばかり。惜しい!変わらずのエンテツスマイル。 ●『脇役本』売り切れ。著者の濱田さんのところにももうわずかしかないとのこと。この何日かで本当によく売れた。本の面白さの力だけど、お客さんの意気にも感じ入りました。みなさん、本当によく棚をご覧になって下さっている。(早く店をキレイにしなければぁ…) 本日センターアルバイトIさん、Dさんの送別会。でも、仕事終わらず…欠席。キリギリスみたいだ。 残業飯(昼ご飯食べ忘れてたの。嘘みたい…)は、すずらん通り、向い「たつや」。豚めし350円。マズイ。でも350円だし。お茶も薄い。でもタダ。林芙美子の『放浪記』を思い出しながら食べる。悪食は太るっていってたな。…そんなもんです。(Z)************************************************** さてさて、新入荷のご案内です! 昨日ご紹介させていただいた●『武学探究-その真実を求めて』甲野善紀・光岡英稔著・冬弓舎刊・1995円・ISBN4-925220-13-6 →「韓氏意拳と古武術、その精妙な術理と身体の哲学。 意拳が目標としている"一形一意"とは、何かの動作をするときに一切の思念、雑念なく、思った瞬間に実際行動しているということなのですが、これはただの精神論などではなく、実際に技術と密接な関係があることです。(光岡英稔) 今後、韓氏意拳は中国武術はもとより、他の日本武術、武道、格闘技の関係者からも熱い視線を浴びることになるだろう。(中略)光岡師範は私の知る限り、現代においては伝説となっているかつての達人の域に迫る技を、現代の日本で蘇らせる最短距離に存在している人物と思われるからである。(甲野善紀「まえがき」より) 松聲館の甲野善紀氏と韓氏意拳日本分館の光岡英稔氏。両氏対談を通し武術における世界観を語り合う画期的一冊。 ●『上方お笑い系365日』相羽秋夫著・東方出版刊・1680円・ISBN4-88591-922-3 →漫才・落語など…人と事件の現代裏話。2004年1月1日から12月31日まで、一日一話、様々な上方のお笑い界ネタを語る。例えば、1月1日は、「「B1角座」誕生」。戦後大阪の演芸場で王座を占め、松竹芸能の本拠地であった道頓堀の「角座」が、映画館を含むテナントビルにった話。米朝の独演会やハイヒールリンゴの休養、桂三枝を会長選出、漫才コンビジャリズムコンビ解消…。トルコ地震など海外ネタもあり盛りだくさん。巻末の索引は力作。 ●『日本もののけ奇譚』三澤敏博著・白地社刊・1680円・ISBN4-89359-230-0 →北海道(コロポックル)から沖縄(キジムナー)まで日本の「もののけ」の大図鑑。イラストレーターでありデザイナーでもある著者が、全国各地の妖怪(というかもののけ?)をしゃれたイラスト入りで紹介します。秋田+青森の「八郎と辰子」、宮城の「仙台四郎」、東京は「招き猫」。京都「浦島太郎」、広島「ヒバゴン」…。その他、「福神図鑑」として恵比寿や大黒、布袋、福助、ビリケンなどをあげ、終章として「恵比寿大黒大戦争」絵物語収録。ちょっとひと味違う一冊です。 ●『松尾大社の四季 京・古社寺巡礼7-水野克比古写真集』水野克比古著・東方出版刊・1575円・ISBN4-88591-924-X →「松尾の猛霊」なる洛西総氏神・醸造祖神を祀る松尾大社。彩りある四季の風景と祭りの姿を写す。 ●『自然と人間2月号』熊谷伸一郎編・自然と人間社刊・400円 →特集は「炭を焼く人びと」。炭焼きさんに出会う旅/炭の力が大地を救う/マレーシアで炭を焼く。その他、インタビュー・三國連太郎「自由を求めた映画人生」。/中越地震「そのとき私は運転席で…」/マグロからも水銀が/ハワード・ジン「怒りを峰に立ち上がれ-ブッシュ最後の4年間をどう闘うか ●『火野葦平著作目録』葦平と河伯洞の会企画・矢富巌夫編・創言社刊・3150円・ISBN4-88146-556-2 →長年の研究者である矢富氏の編による著作目録です。小品『石と釘』『岩とふり袖』収録。 ●『アカの他人とマイホーム 夢のマイホーム「コーハウス南山手」奮闘記』長崎にコーポラティブ住宅をつくる会著・長崎新聞社刊・1000円・ISBN4-931493-52-1 →2000年に設立されたコーポラティブ住宅をつくる会。2003年に「コーハウス南山手」が完成した。3家族9人と犬一匹のアカの他人と家作り奮戦記・ ●『続オークヒルパークのベンチで ロンドン駐在員の奥さん』小西美伊子著・下野新聞社刊・1575円・ISBN4-88286-246-8 →駐在員生活17年の著者が色鮮やかに綴るイギリス随想録。自然観察から北アイルランド問題・国会開会式・天皇陛下の晩餐会まで、女性の視点から探るイギリスの魅力。 ●『改訂版 出雲人 出雲学へのいざない』藤岡大拙著・1500円・ハーベスト出版刊・ISBN4-938184-30-3 ●『画集二十世紀の情景 池袋・雑司が谷』矢島勝昭著・刊・735円 →「雑司が谷村風土記」などを書かれた郷土史家である矢島氏の懐かしい画集。池袋駅の東側に、鬱蒼とした森があった戦前の風景や、子どもの遊びの様子、市電開通の日の様子、王子電車、南池袋・雑司が谷を走る都電の姿。鬼子母神の駄菓子やさんだけは今も昔も変わらない。 ●『芥川龍之介とキリスト教』川上光教著・白地社刊・1680円・ISBN4-89359-228-9 →芥川文学とキリスト教の関係を、詳細精密な作品分析により明らかにする。