書肆アクセス半畳日録

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2006年04月27日
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 ●『古本屋残酷物語』古書窟 揚羽堂・志賀浩二著・平安工房刊・2100円・ISBN4-902817-01-2

 →「平安工房」さんは、新規に扱わせていただく出版社。
 代表は、民俗学の専門古書店「古書わらべ」のご主人でもあります。

 本書は、ネット書店「古書窟 揚羽堂」店主・志賀氏の2005年1月1日から12月31日の一年を日々綴った日記。ネットで連載されている人気ブログです。
 ⇒http://plaza.rakuten.co.jp/agehado/

 古書窟 揚羽堂さんは、古書店を始めて約1年目。

 「古本屋の呑気なイメージに憧れて、脱サラ・開業一年。
  好きな本に囲まれて過ごす日々じゃ何と甘美な事よ!
  と思っていたら、文字通り甘かった。
  昨日より今日、今日より明日、確実に不幸度が加速する、
  貧乏ハイウェイまっしぐら!」帯より

 貧乏なんです。妻子あるのに。養育費ドンドン嵩むのに。

 でも、貧乏な日々でも、彼の周りのひとびとの何と活き活きしていること!
 ステキな妻子。(奥様、お子様、何かステーキ!)
 「アニキ」とよばれる同業の頼もしいひとびと。
 ご近所の優しい店主たち。
 個性的なお客さん。

 みんななんだか温かい。本書を読んでいると、たとえ嫌な出来事が描かれていても何となく温かいのです。(ご本人は大変ですよね、すみません。)

 何より、しょっぱい日々をあーだこーだ言いながらも歩いていく揚羽堂さんのしぶとさ、頼もしさ。
 さすが、男一匹、一国一城の主である。

 巻末に石神井書林・内堀弘氏が寄稿されている「吹きっさらしの日々」がまたいい。”吹きっさらし”。久しぶりに聞いたことば。すてきに詩的なことばだ。

 揚羽堂主人は、まさに古書店一年目の「吹きっさらし」の中、一歩一歩あっちをみたりこっちをみたりしながら進んでいる。ユーモアのある文の中の、そのひたむきな清清しさが、熱くて私は好きだ。

 6月に店舗を閉める時の常連さんとの別れの場面。
 新しい場所の地図を書いて、と店主にいうおじさん。
 何か思い浮かべるだけでウルウルしてきます。
 店のもつマジック、です。こういう関係って。
 おじさんのエロに幸あれ!

 初版300部なので、タッチ アンド バイ ですよ、皆さま。
 店でご覧になったらすぐ買いです。

 表紙もいいよね。
 サッシの引き戸。いつか来た道。また行く道。
 ●『古本屋残酷物語』。
 「古書窟 揚羽堂」店主とともに、コクのある一冊です。面白い!(Z)
 






最終更新日  2006年04月27日 21時18分11秒
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