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●『古本屋残酷物語』古書窟 揚羽堂・志賀浩二著・平安工房刊・2100円・ISBN4-902817-01-2→「平安工房」さんは、新規に扱わせていただく出版社。 代表は、民俗学の専門古書店「古書わらべ」のご主人でもあります。 本書は、ネット書店「古書窟 揚羽堂」店主・志賀氏の2005年1月1日から12月31日の一年を日々綴った日記。ネットで連載されている人気ブログです。 ⇒http://plaza.rakuten.co.jp/agehado/ 古書窟 揚羽堂さんは、古書店を始めて約1年目。 「古本屋の呑気なイメージに憧れて、脱サラ・開業一年。 好きな本に囲まれて過ごす日々じゃ何と甘美な事よ! と思っていたら、文字通り甘かった。 昨日より今日、今日より明日、確実に不幸度が加速する、 貧乏ハイウェイまっしぐら!」帯より 貧乏なんです。妻子あるのに。養育費ドンドン嵩むのに。 でも、貧乏な日々でも、彼の周りのひとびとの何と活き活きしていること! ステキな妻子。(奥様、お子様、何かステーキ!) 「アニキ」とよばれる同業の頼もしいひとびと。 ご近所の優しい店主たち。 個性的なお客さん。 みんななんだか温かい。本書を読んでいると、たとえ嫌な出来事が描かれていても何となく温かいのです。(ご本人は大変ですよね、すみません。) 何より、しょっぱい日々をあーだこーだ言いながらも歩いていく揚羽堂さんのしぶとさ、頼もしさ。 さすが、男一匹、一国一城の主である。 巻末に石神井書林・内堀弘氏が寄稿されている「吹きっさらしの日々」がまたいい。”吹きっさらし”。久しぶりに聞いたことば。すてきに詩的なことばだ。 揚羽堂主人は、まさに古書店一年目の「吹きっさらし」の中、一歩一歩あっちをみたりこっちをみたりしながら進んでいる。ユーモアのある文の中の、そのひたむきな清清しさが、熱くて私は好きだ。 6月に店舗を閉める時の常連さんとの別れの場面。 新しい場所の地図を書いて、と店主にいうおじさん。 何か思い浮かべるだけでウルウルしてきます。 店のもつマジック、です。こういう関係って。 おじさんのエロに幸あれ! 初版300部なので、タッチ アンド バイ ですよ、皆さま。 店でご覧になったらすぐ買いです。 表紙もいいよね。 サッシの引き戸。いつか来た道。また行く道。 ●『古本屋残酷物語』。 「古書窟 揚羽堂」店主とともに、コクのある一冊です。面白い!(Z) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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