2010/01/20(水)17:47
バネ妄想劇場「濡れ衣」その5
「やあやあ!みんな、おはようさん!!」
「キン肉マン!!お前が、この臭いの出所だったのか!?」
見ると、キン肉マンことキン肉スグルが庭で焼き芋を焼いて食べていた。
「いやあ、久々に兄さんの家を訪ねてみたくなってな。手土産を持たないのは何だから、こうしてみんなの分も焼き芋を焼いていたのだよ」
「それで自分だけ先に食べて、オレ達に屁の臭いを嗅がせていたのか・・・」
ブロッケンJr.が呆れ顔で呟いた。
「スグル!!人騒がせにも程があるぞ!!」
「そう怒らないでよ、アタル兄さん。焼き具合を味見してたら美味かったもんで、つい・・・」
ソルジャー隊長の叱責に、キン肉マンは苦笑いで答えた。
「しかし、お陰でスプリングマンは災難だったな」
「本当に済まぬ事をしたでござる」
血盟軍一同は、スプリングマンに謝った。
「良いんだよ。分かってもらえれば、それで。誰だって、自分のいる場所以外の所から臭いが漂ってくれば、その場にいない奴を疑うよね」
いつもの事ながら、大らかで爽やかなスプリングマンである。