偶然見つけてしまった事件なのですが、今から100年前の大正4年の12月、北海道苫前郡の開拓村が一頭の雄の巨大ヒグマに襲撃され、女性や子供ばかり7人が惨殺される事件が起きたそうです。
今から3年前にも
秋田県の熊牧場から6頭のヒグマが逃げ出す事件があり、その時に従業員の2人の女性が襲われて亡くなられたという事で、この事件をニュースで見た私はヒグマの恐怖をひしひしと感じたものですが、この北海道で起きたのは相手が野生のヒグマなだけに更に規模が大きかったようです。
開拓民の本業が農業で銃の扱いが不慣れだった事、ヒグマの習性をよく知らなかった事など色々な問題点がこの事件を拡大させてしまったようですが、一番の責任はヒグマがテリトリーにしているような場所へ開拓民を送った当時の政府にあると思います。
何にしても、これも自然を甘く見ていた無知な人々に対する1つの「戒め」なのかもしれませんが、近年に熊牧場のような不祥事が起きている事を思うと、100年も前のこの事件が何の教訓にもなってないのをつくづく感じさせられます。
この事件を元に、戸川幸夫、吉村昭という作家が小説を書いてますので、この凄惨かつ痛ましい事件を風化させない為にも、どうか多くの人達が読んで欲しいです。
三毛別羆事件・アンビリバボー