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カテゴリ:アニメ・ドラマ・物語
劇場版「ドラえもん」。昔は好きで、よくビデオやDVDをレンタルしてきて観ていました。藤子・F・不二雄先生が鬼籍に入られた以降の作品は原作の執筆を受け継いだアシスタントの方々が描いたものを映画化していて、1990年代後半のを2本ほど観ましたが、やはりF先生の作品とちょっと雰囲気がちがうかな、と思って2000年以降の劇場版は観ずにいました。 それでも、このところYouTube以外の動画サイトで劇場版ドラえもんを目にするようになってから2000年以降の劇場版にも興味が出てきて、一応参考の為に目を通しておこうと思い、 2000年~2004年つまり大山のぶ代さんの時代の劇場版を視聴しました。 大半はF先生の作品とちょっと雰囲気がちがうかな、と思いつつも楽しく見る事ができたのですが、1つの作品でトラウマになるほどの鬱シーンを観てしまいました。 「のび太とロボット王国」(2002)で、某惑星にあるロボット王国の悪党・デスターの為に月への衝突コースを飛ぶロケットから脱出不可能にされてしまうドラえもん。モニターから見ている仲間達に『自分はこれから死ぬけど、みんな元気でね』と言わんばかりの別れの言葉を1人1人に掛け始めるのです・・・・・・。 F先生がこれを見たら、一体どう思われる事でしょう?F先生の描くドラちゃんは、どんな時でもあきらめない子です。「のび太の海底鬼岩城」(1983)では、仲間が次々と倒れ、自身もボロボロになりながらも決してポセイドン神殿を破壊するのをあきらめませんでした。 「のび太の小宇宙戦争」(1985)では、悪の軍団・PCIAに仲間共々銃殺刑にされそうになっても、決して望みを捨てませんでした。「のび太とブリキの迷宮」(1993)では、機能停止にまで追い込まれて海底投棄されても再びのび太くんに会いたいという望みを持っていました。 私は劇中でウダウダ涙ながらに遺言を語り出すドラえもんに『血迷うな!青ダヌキ!!みんなの心をえぐるような事を言う前に、もっとやる事があるだろう!!』と言いたくなりました。その場には青ダヌキ・・・いや、ドラえもんだけで無く、彼の他に捕らえられているロボット王国の女性・マリアさんもいるのですから。 F先生の描くドラなら、マリアさんを息子・ポコくんの元へ送る為にも、例え我が身がどうなろうとマリアさんだけでも救う為に大奮闘する事でしょう。彼女を四次元ポケットに避難させてから、ロケットを止める為に例の石頭で計器類を破壊するとか・・・・・・。 ともかく、子供達に希望を持つ事を教えてくれるキャラクター・ドラえもんにあきらめモードで死出の遺言を吐かせるなんて、お涙どころか鬱を通り越して怒りを覚えます。何てものを子供達に観せるんだ!! 済みません、興奮して酷評ばかりしましたが「のび太とロボット王国」決して悪い部分ばかりではありません。のび太くん達みんなの見せ場が用意してありますし、未来デパートのどこかで見覚えのあるロボットさん達やドラえもんコロシアムでの死闘(!?)など楽しい部分もありました。 ラストのママの「ドラちゃんだって私の子供よ」の一言に、泣きながらのび太と一緒にママに甘えるドラちゃんが可愛い♪可愛い♪♪ 今後は例のシーンをスルーしながら(別のシーンに置き替えながら)視聴したいです。
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最終更新日
2021年05月22日 21時05分52秒
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