穀雨
本日は二十四節気の「穀雨」です。今日の関西は、晴天ですが、太陽暦の四月二十日頃に降る雨のことをそう呼びます。「穀雨」は、春雨が穀物を潤すという意味で使われます。種まきから始まり、恵みの雨を受けつつも、こまめに手入れをし、様々な環境を乗り越えながら、成長する過程と収穫が、農業に従事する人の喜びです。父親の里が百姓でしたから、親戚の全員が集まり、皆が揃って田植えをしました。高学年の女性は、赤ちゃんや小さな子の面倒をみて、とにかく家族全員で田植えをしたものです。これらは企業においては、人材育成にあたるでしょう。新入社員や部署移動により、新たなメンバーに対しての育成は欠かせません。植物は水を与えすぎると根腐れを起こし、水が足りないと枯れてしまうように、人材育成には、優しさと厳しさのバランスを、考えることも必要でしょう。先輩社員は、感情的な叱責を慎み、真心ある育成が肝要です。また、育成をする側とされる側、双方の意思疎通が大切です。指導される側は、注意された時に、<自らを高めよう>と真摯に受け止められた時、成長に転換できるのです。それぞれの立場によって、育てる喜びと、自身が成長する喜びがあります。いずれも自分のやるべきことを行い、互いに成長していきたいものです。合掌