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AD/Marketing-BIZな日々 by T.Suzuki

2009/08/12
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カテゴリ:世の中の話題から
若者の車離れに関しての話題がここ数年よく出ています。

「車を持っていることがステータスではなくなった」:J-CASTニュース 2008年1月(http://www.j-cast.com/2008/01/17015600.html)

「カーシェアリングが人気」

「デートは車でドライブ、ではなく自転車で十分」

「携帯の料金支払いなどのために車にかけるお金がない」:レスポンス 2007年3月
(http://response.jp/issue/2007/0309/article92363_1.html)

「不況による、絶対的な購買力の欠如」:日経ビジネスオンライン 2009年1月
(http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20090109/182410/)

「若年層の都市部(公共交通機関が発達した場所)への移動による車保有の必要性の希薄化」:上記レスポンス

「草食系男子」

などなどその原因が言われていますが、ホントでしょうか?


これ、いろいろなところでほぼ定説となっていて私もそう思い込んでいたのですが、この間とある方とお話をしていて

「車が売れなくなったのは本当にそれだけなのか?単にメーカーがそこに向けた努力を怠っていただけで、若い人たちは実は何かきっかけ作りなどをすればクルマに戻ってくる可能性があるのではないか?」

ということを言われ、確かにそれってちゃんと検証されていないな、ということに思い当たりました。


で、今回対象とすることにしたのは、運転免許の保有率です。

前提とした仮説は
「本当にクルマ自体に興味を失っているのであれば、公共交通が発達していない(=自家用車がなければ生活に支障をきたす)場所を除いて、20万円近くもかけてその免許を取ること自体にも興味がなくなってしまうのではないか?」
ということ。

本人確認のIDとして、であれば、この20万円はあまりにも高いし、他にも保険証などIDとして使えるものもいくつもあります。
また(クルマ自体に興味がなくてIDとして比較的安価に免許が取れる)原付免許しか持っていない人、というというのは警察白書によると全体の約3.5%だけなのでそこもほぼ無視できるため、上記の仮説はそれほど外れていないのでは、ということをその前提としたわけです。

で、もともとの「若い層のクルマ離れ」を証明するものとして、全運転免許保有者数に対する若年層の割合(もしくは若年層の運転免許保有者数自体)が減っている、ということがニュースなどで取り上げられているのですが、

…それって、いわゆる少子化、若年層の絶対的な人口の減少を考慮していないんじゃないか?ということで、「年齢別の運転免許の保有者率」の推移を見てみることにしました。つまり、若年層の人口全体に対する運転免許の保有者数の割合を見れば、その世代にとっての車の免許を取ることに対する興味を知ることができる、というわけですね。


ではその運転免許の年齢別保有率の推移、1973年から5年おきに2003年まで。データ元は警察白書(http://www.npa.go.jp/hakusyo/)です。


年齢層、保有率(1973年/78年/83年/88年/93年/98年/2003年/08年)の順で

16-19: 27% / 31 / 34 / 32 / 30 / 29 / 28 / 24
20-24: 51% / 62 / 76 / 83 / 84 / 82 / 82 / 80
25-29: 57% / 65 / 80 / 87 / 92 / 92 / 92 / 92
30-34: 54% / 65 / 74 / 84 / 90 / 94 / 94 / 94
35-39: 49% / 60 / 73 / 79 / 87 / 91 / 94 / 96
40-44: 45% / 53 / 65 / 76 / 81 / 88 / 92 / 95
45-49: 39% / 47 / 56 / 67 / 77 / 82 / 88 / 92
50-54: 29% / 39 / 48 / 57 / 68 / 78 / 83 / 89
55-59: 21% / 28 / 40 / 48 / 57 / 69 / 78 / 82
60-64: 15% / 20 / 28 / 39 / 48 / 57 / 67 / 77
65-69: 8% / 13 / 19 / 27 / 38 / 47 / 55 / 66
70- : 2% / 4 / 7 / 11 / 15 / 23 / 28 / 32

ということで、16-20代前半あたりでは多少の減少傾向が見られるものの、20代後半-30代前半は変わらず、ということがわかります。


もちろん、絶対人数でいえば、1978年、1988年、1998年、2008年の順で(単位:千人)

16-19: 1,980 / 2,530 / 1,850 / 1,182
20-24: 5,013 / 7,104 / 7,586 / 5,647
25-29: 6,704 / 6,847 / 8,983 / 7,035
30-34: 6,264 / 6,729 / 7,924 / 8,483
35-39: 5,404 / 8,066 / 7,185 / 9,214
40-44: 4,422 / 7,257 / 7,019 / 7,982
45-49: 3,674 / 5,958 / 8,296 / 7,164
50-54: 2,649 / 4,602 / 7,312 / 6,927
55-59: 1,438 / 3,621 / 5,858 / 8,060
60-64: 857 / 2,487 / 4,362 / 6,926
65-69: 490 / 1,237 / 3,220 / 5,295
70- : 241 / 98 / 3,139 / 6,532

と若年層の運転免許保有者の絶対数が激減しているのは事実ですが、ここでの問題は「意識が下がっているか否か」であるので、そこにおいてこの絶対数や全保有者数に対する若年層の割合を持ち出すこと自体が変である、ということにメディアも気がついてほしいなあ、とこれを調べて感じた次第でした。


…となると、若年層に魅力のあるクルマ、っていったいどんなものなんだろう??







Last updated  2009/08/12 11:33:49 AM
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siz@ Re:東洋人と西洋人の心理の違い by 世界まる見え特捜部(08/27) 私は完全日本人なんですが、全部西洋人に…
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ほし@ あらあら 行ってしまったですか。 帰ったらまたね。

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