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2010/03/28
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カテゴリ:TA-KUの行状
昨日は新宿の東京厚生年金会館で行われた、『立川談春 25周年スペシャル独演会・THE FINAL 「たちきり」』に行ってきました。昼の追加公演の方です。
1003談春厚生年金1

今月末で東京厚生年金会館が閉鎖されるのを受けて企画されたもので、マクラで談春さんも「歌舞伎座に大阪フェスティバルホール、そしてこの東京厚生年金会館と、閉鎖直前の公演が多いそうで、私は『落語界のおくりびと』と呼ばれています」と笑いを取っていましたが、まあそれを任されて、2000席以上あるこのホールでの会をあっという間に売り切れにし、昼に追加公演をやってほぼ満席、という談春さんの人気があれば、それは会場側としても有終の美を飾るにふさわしい、と思うのも無理はないよなあ、と。


でもって今回の「たちきり」、25周年スペシャルのトリを飾るもので、いつもの独演会とは違い、会場にもいろいろな趣向が。

開場の際にはお弟子さんの小春ちゃんによる一番太鼓でのお出迎え。なかなかカッコいい。
1003_談春厚生年金7

入場の時には外れなしの三角くじを入場者全員に配り、特製ポストカードやメモ帳があたります。

でもって1・2・3階のロビーや階段の踊り場でも、こんな盛りだくさんの企画が。
・1階ロビー: ゴルフゲームや巨大ガラガラ・・・サイン入り桐箱や巾着、ボールペンなどが当たる(1回500円)
・1階踊り場: 談春さんCDや手ぬぐいなど販売
・中2階踊り場: オリジナルグッズ販売(手ぬぐい、携帯ストラップ、チケットホルダー、クリアファイル)
・2階東踊り場: 4月発売予定の談春さん写真集の先行発売(サイン入り)
・2階西踊り場: 三角くじ賞品引き換え、オリジナル談春チロルチョコ・赤めだかガムのガチャガチャ(1回100円)
・2階ロビー: 上記写真集から一部をパネル化して写真展・・・販売も(後ほど談春さんのサインを入れて)
・3階ロビー: 厚生年金会館に出演した昔の名人たちのサイン入り写真展・文楽、円生、馬生、金馬など

※写真はゴルフゲームでゲットしたサイン入り桐箱と手ぬぐいです。
1003_談春厚生年金14


さて肝心の落語。

お囃子で会場が暗くなり、幕が開くとそこには演台と、そのうしろにスクリーンが。

すると、スピーカーから談春さんの声で
「今日はいつもとは違ってスクリーンを背負っての会ですが、実はこれを厚生年金会館でやるのは私が初めてではないんです。XX年前にこんな人がやっていました・・・」

というナレーションの後、師匠の談志さんの昔のDVD映像が。
そこで出てきた談志さん、観客に対してスクリーンの是非を聞き、「俺も向こうで見てみるから誰か出て何かやれ」と言って、戸惑いつつ出てきたのが若き談春さん。ノーネクタイのスーツ姿で、何だか昔のホリエモンのようです(笑)

次に、厚生年金会館の楽屋での談春さんのインタビュー映像に。
彼にとっての厚生年金会館は、上記だけでなく、二つ目の時に憧れの志ん朝さんの会の前座に呼ばれた場所であったこと(何と、『志ん朝・小三治 二人会』の前座だったそうな)、そのときに初めて志ん朝さんと会ったのがその楽屋で、それも今回の会を引き受けた大きな理由のひとつであることなどを当時のエピソードを交えながら。

その映像の後、『粗忽の使者』という題字が出て、お囃子とともにいよいよ談春さん登場。
そそっかしくてドジばっかりするけど憎めない(お殿様のお気に入り)の地武太冶部衛門が他家への口上を任されたものの・・・という爆笑もの。こういう楽しい噺をするときの談春さん、本当に楽しそうにやっています。
広い会場、きっと談春さんは(もしかすると落語も)初めて、という人も多いかと思いますが、その雰囲気を笑いで暖める絶好のネタ。
スクリーンには、遠くの席からでも談春さんの表情や仕種が見えるように、ということでライブ映像が同時に。


噺を終え、談春さんがステージからはけると、再びスクリーンには京都の愛宕山の登山口の映像が。
談春さんが映像に登場してこれから話すネタ、『愛宕山』の舞台とその中で使われる土器(かわらけ)投げを実際にやりながら、その当時の遊びを紹介しつつ、『愛宕山』の題字が出て、談春さん二席目開始。

京都に遊びに来て、山での遊びをしに来た若旦那と、それについてきた幇間の一八。土器投げに長けた若旦那は、普通の土器に飽き足らず、小判を30両分投げてしまいます。「拾った者に30両はやるよ」といわれて欲に目がくらんだ一八は・・・という、これも爆笑噺。


仲入り後(20分もあって、オリジナルグッズを買わせるのに十分なインターバル)、『たちきり』の題字が出て、本日のトリ、たちきりへ。
若い芸者さんと恋に落ちてしまった若旦那が、それを心配する親や番頭さんによって100日間の蔵での謹慎に。その100日が終わって、恋焦がれる芸者の小糸のところに行くと・・・という、ちょっとホロッとさせる噺。


ちなみにこの『たちきり』も『愛宕山』も、談春さんはあまりやらない噺らしく、途中で珍しく言い間違いをしたりということもありましたが、それはご愛嬌。さすが談春さん、面白かった。


で、会場を出ると夜の部に若干当日券がある、ということを知り、思わずもう一度観てしまいました(笑)。
もちろんネタは同じなんですが、細かいところを変えていたり、と談春さんの噺に対する姿勢を見ることもできたし、お客さんの反応も(追加公演ではなく本公演に応募してきたお客なので)お昼よりもよく、これもとても楽しめました。
ああ贅沢!!


・・・ちなみに夜の会が終わった後、幕を下ろさずに、この日の演目をスクリーンに写す、という珍しい趣向が。
1003_談春厚生年金11

青い布で被われた演台、シリーズが終わったことを語っているようで、カッコよかったです。
1003_談春厚生年金12





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Last updated  2010/03/28 10:38:31 PM
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