As’s HOLE ~ぼくのプレミアライフ~

2006/03/22(水)00:28

神戸の17番

National Team(51)

今日はJ2の神戸対水戸の試合を見に、 神戸ウィングスタジアムに行ってきました。 試合開始1時間前の午後1時にスタジアムに到着したぼくは、 腹ごしらえをしつつ“生”の雰囲気を味わっていました。 ピッチに選手はいないものの、やっぱり現場の雰囲気は良いもので、 普段のブラウン管越しとは違う感情が体の中に渦巻きます。 1時30分過ぎ、 まずブーイングの中、水戸の選手がウォーミングアップに登場。 その後、大音量の音楽(PRIDEで流れるような曲)とゴール裏のサポーターの拍手の中、 三浦淳宏を先頭に神戸の選手がウォーミングアップに。 正直なところ、ぼくの中には「所詮J2」っていう思いが少なからずありました。 J2なのに応援だけは迫力があって、熱狂的で、場に合ってないんじゃない? と一瞬感じました。 それでも神戸にとっては唯一のチームであって、 応援する気持ちや姿勢は誰にもとやかく言う権利なんてありません。 神戸の選手が姿を現して2秒後、 その場の雰囲気や、ぼくの木っ端微塵に打ち砕かれた固定観念の残骸も相まって、感動して泣きそうになりました。 さて、そのウォーミングアップを見ながら、ふと思ったのです。 神戸を1部へ昇格させるために、自ら残留を選択した三浦淳宏のことを。 自分が降格させてしまったクラブを自分の手で昇格させる。 それは神戸にとっては良い事であり、応援したくなります。 でも今年はワールドカップ。 実績はもちろん十分持っている淳宏ではあるけれど、 試合にもコンスタントに出場しているけれど、 やっぱりJ1とJ2のレベルの差があるわけです。 技術面、体力面などの違いっていうのは否定できない部分です。 レベルの高い相手と常に戦っていれば、 それだけ高いレベルでの慣れも生まれ、心の余裕も出てくると思います。 また、どれだけ実力があっても、選手を選ぶのは監督です。 どれだけ「門戸は開いている」と言っていても、 選ばれるのは海外でプレーする選手や、 お気に入りの固定された選手たち。 もちろん自分の考えや戦術がより浸透している関係もあるのでしょうが、 監督の中では、ほぼメンバーは固定されています。 そう考えると残留という選択は、 神戸にとっては良かったことですが、 淳宏個人にとっては間違った選択じゃなかったのでしょうか。 ところが、いざ試合が始まると、 またしてもぼくの固定観念が崩れかけそうになります。 前半2分、ゴールほぼ正面のFKに蹴るのは淳宏。 ゴール左を狙うも、ポストに弾かれゴールならず。 ただ、まだ始まって2分という段階でポストに当たるということは、 今日は感じがいいのかも。 前半8分、再びほぼ同じ位置からのFK。 再び淳宏。再びゴール左へ。 今度は決めて神戸が先制。 前半40分(くらい)、三度ほぼ同じ位置。 三度淳宏。三度ゴール左へ。 再び決めて、神戸が2点リード。 FKだけでハットトリックを決めたミハイロビッチを思い出したものの、 ハットトリックはならず。 それでも後半2点を追加した神戸が4対0と完勝しました。 確かにJ1とJ2ではレベルの差はあります。 パスの精度であったり、 攻守の切り替えの1歩目であったりと。 実際、海外のサッカーを見慣れているぼくにとっては、 左サイドを抜こうとする選手にアンリをかぶせて「突っ込め!」と思い、 シュートではなくパスを出せば「シュートやろぅ」と何度も思いました。 それでもJ1、J2、さらには海外も含めて、 レベルの差があまり関係ないのがFKです。 FKは相手がどんな強豪であれアマチュアであれ、 決まるときは決まるものです。 もちろん相手の壁の背が高いことや、GKの読み・ポジショニングもあります。 それでも、トラップの精度やスピードに比べれば、 FKはレベルの差に関係なく通用し、大きな武器になります。 今の日本代表にはFKを蹴ることの出来る選手が数多くいます。 小野、中田、俊輔、アレックス、遠藤・・ それでもこの試合で見せたように、 淳宏のFKはこれらの選手に負けず劣らずのものがあるし、 ポジションのユーティリティ性もあります。 個人的に好きな選手ということもあり、 多少の思い入れも入っていることは承知の上です。 それでも淳宏には代表に入ってほしいと思います。 監督も「海外でプレーしてる選手だから良い選手」などの固定観念は捨てて、 J2にも、淳宏にも目を向けてほしいと思います。 ほな、また。

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