As’s HOLE ~ぼくのプレミアライフ~

2007/01/13(土)23:53

アーセナルの世代交代

Premier League(171)

昨シーズンあたりから急速に世代交代を進めているアーセナル。ベルカンプやピレスが昨シーズン限りでクラブを去り、この1月でリュングベリとローレンも移籍するのではないかと言われている。 チェルシーにアブラモビッチがやってくる前、プレミアは我がユナイテッドとアーセナルの独壇場だった。現在とメンバー構成が違うとはいえスタイルに大きな変化はなく、細かくパスをつないで相手ディフェンスを切り崩すサッカーを展開していた。しかし当時と現在とで決定的に違う点がある。それは老獪さと重みである。それこそ経験からくるであろう落ち着きであったり、相対する際のいやらしいプレーだったり、現在のような速さだけではない上乗せのプレーが当時は随所に見られていた。タイミング良く上がり正確なクロスを入れるローレン、ワンパターンになりがちなテンポのなかで1人違うテンポ・味を出していたリュングベリなどがその筆頭だった。 アーセナルには、30歳を越えた選手とは1年契約、という基本原則がある。アンリは20代ということで長期契約だったが、ベルカンプもピレスも特別扱いなく1年契約の提示だった。選手としては1年でも長くプレーしたい気持ちがある。また、どれだけクラブに評価をされているのかも気になるところ。どれだけ監督や関係者に言葉で評価されても契約内容が悪ければ、自分は評価されていないと思うだろう。そしていくら交渉しても内容が変わらないのであれば、より自分を評価してくれるクラブへ移籍するしかない。 確かにローレンが怪我で長期欠場している間にジュルーやエブエといった選手が起用され著しい成長を見せている。またフレブやロシツキーの加入と怪我の多さも重なってリュングベリの出場機会を極端に減っている。そのために結果としてクラブの若返りは進み、攻撃時のスピードは質を落とさずして上げることが出来ている。しかしアーセナルのサッカーに適応しそうな選手を獲得し続けたことで似たような選手が揃ってしまい、攻撃が行き詰ったときに変化をつけることができる選手、それこそリュングベリのような選手がいなくなってしまった。そこにアーセナルが首位戦線に絡めない原因があるのではないだろうか。 ほな、また。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る