As’s HOLE ~ぼくのプレミアライフ~

2007/02/16(金)01:45

ペルーの切り札

National Team(51)

日本代表の今年の日程が発表されていた。 昨年のワールドカップの惨敗から立ち直るためにオシムを先走り招聘した日本だが、今年はアジアカップで一応の力が試されるわけだ。ある程度の成果を挙げる必要があるのは確かだが、かといって優勝しなければならないわけでもない。オシムが言うように「負けることこそが勉強」だし、政権が発足して1年足らずなのだから、より中身を重視した戦いを見せなければならない。本番はあくまで3年後の南アフリカ・ワールドカップ、そしてそれに出場するためのアジア予選なのだから。 そんな日本の2007年の初戦はペルーに決まった。 当初は韓国との対戦が予定されていたが、韓国側のドタキャンによって急遽このカード編成になってしまった。 ペルーは82年のスペイン大会以来ワールドカップには出場していないが、実力は低くない。ここ数年で何度か日本とも対戦しているはずで、結果も均衡していたように思う。またペルーの今年は夏にコパ・アメリカ、9月からはワールドカップ予選が早くも始まることから、気合の入れようは半端ではなく、甘く見てかかるととんだしっぺ返しを喰らう恐れもある。 ワールドカップ出場を本気で狙っているペルーは、ソフト面だけでなくハード面でもそれが窺え、その1つに予選会場の変更がある。 まだ決定事項ではないようだが、本来は海に面した首都リマで予選を行っていたのをアンデス山脈にあるクスコに変更するらしい。日本人の感覚では予選会場を変更したところでどうなの?と思ってしまうものだが、特に南米ではこれが大きなアドバンテージになることだってあるのだ。なぜかというとアンデス山脈の町クスコの標高は3300m。横浜国際から富士山の頂上付近に会場を変更するようなものである。標高が高くなれば空気は薄くなるし、慣れない選手は心肺機能に影響を及ぼすこと間違いない。当然その町や国に住むペルーには有利だし、空気が薄いのだからボールはよく飛び、パスの精度にも影響が出てくる。 ペルーの強化委員長を務めるシルバ氏は 「リマでペルー代表が他国の代表に打ち負かされてきたのを20年見てきた。  クスコの高さが我々により良い結果をもたらしてくれるのなら、  それを使わない手はない。」 とコメントするように、ペルーの本気さが窺いしれるのだが・・ある意味サッカー界では常識の標高アドバンテージをなぜ今まで使わなかったのだろう。 ほな、また。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る