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超激忙


最近最も忙しいと感じる"ピーク"を今日という日は経験した。身体が感じる体感繁忙さはたぶん35%くらいを占め、残り65%くらいは精神的な忙しさだった。精神的多忙を%で示すなど、おかしいのではと言われそうだが事実そうだった。動き回っているのは身体で在るのに、真に忙しく振舞っているのは精神、その心的疲労度がレッドゾーンを越えたという感じ。スロットルにガソリンが逆流すかのような状態になって、エンスト寸前の状態といえた。こういう忙しさ、誰しも何回かは経験するものだろう。

パニック状態で頭が真白になったとき、走馬灯のようにさまざまな格言が脳裏にスパークして、ソフトフォーカス画面の中から不思議と自分を支えてくれた。
中村天風の「一度だけの人生だ。だから今この時だけを考えろ。過去は及ばず、未来は知れず。死んでからのことは宗教にまかせろ」、「私達はいわば二回この世に生まれる。一回目は存在するために、二回目は生きるために」ルソーかベーコンだったろう。「人生は道路のようなものだ。一番の近道は、たいてい一番悪い道だ」そんな言葉がスパークした。

電車に甘んじて乗っていた帰り道、折にふーっと倒れこんだ。気が付けば自分が降りる駅を通り過ぎていた。今日とはそういう忙しさだったのだ。数分の仮死化状態に見た世界は「縁とは異なもの、本当に不思議なもの」という発見が数分という時間空の中に辿りついたように思えた。幸か、多忙は大きな収穫に結び付いたように思った。ラマルティーヌではないが、「地に落ちて天を思い出している神、それが人間」そうなのかと....甲斐ある今日という日が、明日を変える新しき日の始まりになると信じられる日だった....


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