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音楽との出会い その1

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今更ながらに自分と音楽との出会いを書くのもなんだが、今日があるということは、少なからず縁があったことを意味する。そんな訳でかれこれ数十年を遡って振り返ってみた。
マーラー

中学生のころであったろうか、初めて音楽に出会ったのは。学校での音楽授業は別にして、聴いてみようかな~と思ったのはたぶんこの時期である。
最初は音楽の時間にレコード鑑賞というのがあって、先生がベートーヴェンのピアノソナタ月光をバックハウスの演奏でかけてくれたのを覚えている。いい曲だな~と当時思ったものである。とわ言っても食指は動いたものの、まだ自らが手にとって聴こうというまでには至らなかった。

そんなある日高校の受験も近づいたころ、ふと図書館に行って試験勉強をしていた時、ふと流れて来る音楽に傍だったのである。電光石火、勉強をそっちのけにして、身体が硬直した。生まれて初めて、「そう俺が求めていた音楽はこういうものだ」と若気の至りも有ったが、最初にして最後の劇的な出会いがそこに起きたのである。思わず会館の人に尋ねた、いま流れている音楽は何ですか?と.....
それはマーラーの交響曲第9番であった。ワルター指揮コロンビア交響楽団のLP。先にも後にもこれだけ大きな衝撃を受けたことは未だかつてない。
幸をさして今日を考えると、この出会いがあったからこそ、今の自分がある。そのことに感謝したい!
フルトヴェングラー


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