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カテゴリ:FP総合
今日は意外と悩む試験に持ち込む「電卓」の話。実は持ち込める電卓のスペックは細かく定められており、きちんと把握して準備する必要があります。では見てみましょう。
こんにちは!、1級FP技能士銀行員adovaです。 いざとなると不安になる必須持ち込み品、それが「電卓」。スペックをしっかり確認することが肝要です。 FP検定に持ち込める電卓のスペック FP試験に持ち込んでよい電卓のスペックは試験要領で、以下のとおり定められています。 ☆下記の各条件に該当するもの1台。 [1]電源内蔵のもの [2]演算機能のみを有するもの <使用可の機能> √、%、消費税に係る税込・税抜、売上に係る原価(MD)・売上・売価(MU))・利益率、日数・時間計算、マルチ換算についてのキー、定数計算機能、メモリー(M)機能(計算結果を1つだけ記録できるものに限る)、GTキー <使用不可の機能> 関数計算機能〔Σ(シグマ)、log等〕、複利計算・ローン計算機能、紙に記録する機能、音〔タッチ音、音階、音声等〕を発する機能、プログラム(計算式)の入力(登録)機能、計算過程をさかのぼって確認できる機能、等を有するもの [3]数値を表示する部分がおおむね水平で、文字表示領域が1行であるもの [4]外形寸法がおおむね26cm×18cmの大きさを超えないもの ちなみに、持ち込んだ計算機が使用禁止計算機に該当する場合、計算機をしまわせるなど、試験監督者が使用不可の措置を取ることがあるとのこと。加えて代わりの電卓貸与等もありませんので、スペック確認は重要です。 結構使用可能な条件が細かくて驚くかもしれませんが、慌てることはありません。要は四則演算程度の基礎機能のみで、関数的な自動計算はダメということです。 意外にいるらしいのはスマホアプリを使おうと思っていた人や行きがけにコンビニ等で買おうと思っている人。 ある人の個人ブログに「スマホ持ち込めなかった」と書いていましたが、当然スマホ等の通信機器は片づけさせられるので使えません。またコンビニなんて在庫も少ないですし、必ず当日忘れて駆け込む人がいるもの。万一手に入らなかったことを考えると、必ず前日までに準備するべきです。 準備するとき注意したいこと 【大きさ・素材は?】 「手のひらより少し大きいくらい」「ゴムキーではなくプラスティックキー」がベストです。 すべては打ち間違いを防ぐため。 ある程度のキーの大きさとキー同士の間隔を確保していないと誤入力の元。同じくゴムキーはどうしても反応が劣りますので怖いです。 【縦横は?】 実は電卓は縦長と横長があるんですよね。これは間違いなく縦型がいいです。 机が広ければいいですが(会場にもよりますが)基本的に机は大きくはないですし、そもそも問題用紙はA4横開きで横長くなりますので、横のスペースは小さくなります。 このようななか横長電卓は邪魔でしかありません。そもそも横長電卓は多機能型が多く、規定外の機能がついている可能性もありますのであまりお勧めはしません。 【桁数は?】 市販品の主流は圧倒的に12桁ですが、8や10桁ももちろんあります。正直どれでもいいですが、中途計算の数値の大きさ等を考えると12桁がベストです。 ちなみに意外に思われるかもしれませんが、10桁も12桁も価格差はあまりありません。 【メーカーは?】 これ経理の本職の方はこだわりがあるところですね。意外とメーカーごとに特性があったりしますので、次の見出しから考えてみましょう。 信頼感の高い国内メーカー~本番は本機1台とバックアップ1台を持っていこう! さて電卓コーナーにいくと、いろいろなメーカーが並んでいますが、どこがいいのでしょう?。まず確実に言えるのは「国内メーカー強し」ということ。参考までに世界シェアを調べてみると、 CASIO 約30% シャープ 約25% テキサスインスルツルメンツ 約10% CANON 約8% ヒューレッドパッカード 約5% とのこと。 さすが電子計算機生みの親CASIOはNO1、国内3社で世界市場を席巻おり、CASIO・SHARP・CANONの国内3社でしたらまず大丈夫そうですね。 実際改めて電卓コーナーに行ってみると、まともな電卓はほぼこの国内3社。コンビニや100均はどこかわからないものが多いですが、まあ仕事で使うような電卓はやはり国内3社。 多少値は張りますが、信頼と安心&今後の活用も含め主力3社で購入しましょう。 国内3社の特徴と本番で使えるオススメ機種 いろいろ書きましたが、せっかくですので主力3社で本番でも使えそうなオススメ機種と一言を添えてみましょう。 【CASIO】JS-20WK ![]() もう有名すぎるCASIOの王道実務電卓。どこのオフィスでも必ず数人は持っている超定番電卓です。サイレントキーなど基本機能はすべて実装する、まさにスタンダードなビジネス電卓です。 価格が少し高い(7~8,000円程度)のですがメーカー保証5年など他社に例を見ない充実ぶりをみせており、キータッチの安定感などさすがの雰囲気。お金があれば文句なしに手に入れたい電卓です。 【SHARP】EL-S752K ![]() 市場シェアではCASIOと激しく争う第二位のSHARP。 SHARPの特性はそのコストパフォーマンスの高さ。ほぼ同じ機能でCASIOの半値~3割程度で手に入ることも。上記画像は楽天にリンクしていますが、3,000円前半で購入できてしまいます。 キータッチの重さ等細部で値段差を感じると口コミがありますが、経理のプロでもない私たちにわかるものでもなく…一般にプロと思われている銀行員の私は元気にシャープの上記機種を10年以上使っています(^^♪。 耐久性もいいですし、私は結構SHARP推奨派。上で紹介したCASIOより横幅が2cmほど広くなっていますが、SHARPのスリムタイプ(幅12cm程度)はテンキーが左に寄っているのでキータッチが強い人は左ラインの1・4・7を入力するとき安定感に欠ける時も。私は今回紹介した140mmくらいの幅かCASIOのようにテンキー中央にあるタイプがオススメです。 機能に過不足なくおススメです!。 【CANON】HS-1220TUG ![]() 最後はCANONです。電卓売り場ではCASIOとSHARPにやられ気味な印象ですが、これは単に製造機種が少ないからと思われ、単体の機能はなんら他社に劣るものではありません。 CANONはキータッチが軽すぎると口コミをみましたが、正直重い軽いは好みもあるわけで、あまり気にしなくていいと思います。 CANONが嬉しいのは基本的に安いこと。上記機種は2,500円程度の実勢価格のようで、シャープより少し安い印象。コストをかけたくない人には十分な機種です。 まとめ たかが電卓ですが、だからこそ余計な気苦労をしたくないもの。上記で紹介した機種等であれば間違いはありませんので、この機会にしっかり吟味して手に入れましょう。 電卓は使えば使うほど愛着がわき、ブラインドタッチが身に付くにつれ手が覚えた配列の関係で、機種を変えられなくなります。 よって息の長いスタンダートなモデルを手に入れることが大切です。 良い電卓・高価な電卓は勉強や仕事のモチベーションになることも!。 良い出会いをしてくださいね!。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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adovaさん、こんばんは。
今まで使っていた電卓に、√(ルート)キーがなかったので、オススメのシャープEL-S752Kを購入しました。ビックカメラで税込1458円(さらにポイント13%付与)でした。 意外と大きめのサイズですね。これなら打ち間違いはしなさそうです♪ (2019.04.02 20:33:03)
一受験生さんへ
こんにちは、一受験生さん。 電卓は好み分かれますよね~。 金融機関である私の勤務先は安めの電卓が貸与されますが、みな好みの電卓を買って長く使うことが多いみたいです。 そして微妙な配列の違いを嫌ってか最初のメーカーで代替わりすることが多い様子。 そう!、最初の出会いが大切なんですね。 でも私を含め最初の一台は圧倒的になんとなくが主流(笑)。若い頃に安さ優先で安い=SHARP、張り切って奮発してCASIOあたりが多いようです。 ちなみに今回この記事のために調べたところ私の周りの勤務先同僚約30人は6:4:1でSHARP:CASIO:Canon。関数電卓利用者ゼロでした。 ともあれ私も愛用のSHARPは安くて丈夫で文句なし。 一受験生さん、共にSHARPを愛しましょう!。 (2019.04.30 21:46:50) |