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カテゴリ:独立起業物語
前回、一気に勝負を決めにいったアドバンス4番の前で変身した面接官は大反撃を開始した。アドバンス4番はなんとか耐える。ついさっきまでの静かな戦いは表面上のものであり、ここに来て一気に水面下でうごめいていた熱い炎が噴出してきたのだ!!
さあ、ここからの戦いが本番である。!! 「いいですか?アドバンス4番さん、県や市の補助が基本的に自己資金半額必要というのは何も、意地悪でいっているのではないのですよ。500万持ってる人には500万貸して、金を持ってない人には貸さないとか、金持ちには貸して貧乏には貸さないとかそういう事ではなくてですね。独立する人は、前々から計画準備をして独立するためのお金をがんばってためていくのですよ。そしてあと半分ためれば、というところまで来た人にはその やる気や計画性に対して市や県は信用するのです。だから半分はお金を貸すのです。わかりますか?この考え方は私ども国民生活金融公庫も基本的には同じなんです。市や県と違い特に自己資金半分とはうたっていませんけどね。 それに比べるとアドバンス4番さんは自己資金がありませんよね。失礼ですけど計画性があるとはいえませんよね。 昨日今日独立しようかなと思った人には貸すことは出来ないんですよ。」 「・・・・・・・・・・・」 アドバンス4番はぐうの音も出ません。相手の言うことはムカつくくらいいちいちもっともな事です。 (なるほど、こんな反撃の手段があるからこそ、あんなに余裕しゃくしゃくで俺の話を聞いていたのか) 今更気がついても遅いというもの。ものすごく痛いところを突かれたアドバンス4番は風前の灯、風の前の塵、首の皮一枚のところで相手に生かされている状態です。ここからどう反撃しようかと必死に頭をめぐらせるアドバンス4番。ここまで来て「はいそうですか」とは引き返せない。富士山のてっぺんまであと少しのところで転がり落ちればもう一度ここまで上ってこれるのはいつになるかわからない、それどころかふもとまで転がり落ちたら無傷ではすまない。なんとかここで踏ん張って反撃の糸口を見つけなければ独立起業計画は頓挫してしまう。 アドバンス4番はせめて弱みは見せまいと、相手から目をそらさずにがんばっているがそれが精一杯。 程なくアドバンス4番の目に何かがちらついた。それは反撃の糸口を見つけ、最後の捨て身の反撃を開始する覚悟の光か、それともあきらめて帰っていくことを決めた失意の揺らめきか。 追い詰められたアドバンス4番、追い詰めた面接官。いよいよ戦いは佳境なのか、それとも!! 次回予告 片田舎の商工会議所の面接室で白熱するこの戦い、次回で決着を見るのか? アドバンス4番、お前に明日はあるのか~? (ってこれじゃ、次回予告になってねーよ) ってか、今回は今までの11話の中で一番熱い感じで、しかも小説風になっちゃったな。ま、いいか(^^) ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.11.28 19:11:10
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