|
カテゴリ:七転八倒の痛み
あまりの痛さに会社の床にうずくまるアドバンス4番をやっと彼女が迎えに来てくれました。
何とか彼女の車に乗ったあとは病院に一直線です。向かった病院は大きな病院で、午前中で外来は終了しているので、あらかじめ急患用の窓口に行きますと会社の人が電話をしておいてくれました。 彼女の車に乗ると、会社にいたために残っていた理性の最後のかけらが吹っ飛んでしまいました。 「いてー!!、いててててて、いてー!!」 (彼女は「人がこんなに痛がっているのは見たことがなかった」と後々語っていました) 彼女はそんな痛がりようのアドバンス4番を見て心配を通り越して怖がってます。 「死ぬー!!!」 もう、車の振動も、カーブでかかる横Gも耐えられない痛みとなって襲ってきます。シートを倒してシートの上にうずくまっているだけで何も考えられません。普段ならあっという間の病院までの道のりが永遠にも感じられました。 やっとのことで病院についたのですが、いつもながらこの病院の駐車場は混んでいるので、アドバンス4番は一人で玄関先におろしてもらい、彼女は車を遠くまで止に行きました。 急患用の入り口から入って待合室に。待合室には何人かいましたが、もはや人目を気にしていられません。本当に半ば這うようにソファーまでたどり着きそこでうずくまりました。 まもなくおばさん看護婦がやってきて「○○さーん、診察室へどうぞ」とお決まりのせりふを言っていたのでアドバンス4番は最後の力を振り絞って言いました。 「先ほど電話したものですが・・・」 もう相手に聞こえるかどうかの弱々しい話しい声。脂汗を流し真っ青な顔でソファーにうずくまりながら。なのにそのおばさん看護婦はなんていったと思います? 「受付はまだ?先に向こうで受付してきてくれる?」 アドバンス4番は絶句です。看護婦が悪魔に見えました。(看護婦はこんな患者は見慣れているのでしょうが、患者側にしてみれば人生初の苦しみです。仕事とはいえ慣れという物はその仕事本来の患者を助けるとか心配するとか言う感情を奪ってしまうのですね。自分も気をつけよう)一人で受付に行けるくらいなら急患用なんかには行きません。ってかこの状態を見て判断してくれ(T_T) あまりの痛さでぎりぎりのところにいるアドバンス4番にもはや我慢の文字はありません。 「このばばぁ!!そんなことも出来ねーくらい痛いからここに来てんじゃねーか、ふざけるな!!!」 と叫びました。叫んだつもりでした。が相手には聞こえませんでした。かすれるような声しか出ません。 そこに彼女が来てくれて受付を済ませてくれました。 アドバンス4番はソファーの上にうずくまってみたり、ゆかの上にしゃがんでみたり、頭だけソファーにのせてみたり、とにかく少しでも楽な体制を探してみましたがそんなものはありません。どんな体制でも地獄の苦しみです。本気で 「いっそ殺してくれ!!」 な気持ちです。 「どれくらいの間、痛みに耐えればいたみは引く」とか「何をすればすぐに治る」とか分かればいいのですが、そのどれもわからないアドバンス4番にとっては、未知の恐怖です。せめて「病名」がわかれば!!自分の中で正体不明のものが「名を持つ病気」であるとわかるだけでも安心なのに。いつまで耐えればいいのかわからない恐怖に拠り所をなくし 「いや、本当に死んじゃうかも(T_T)」 と本気で思ってしまいます。 こんなに苦しんでいるのになかなか呼ばれません。そのわけは・・・ ←よろしければクリックして下さいm(__)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[七転八倒の痛み] カテゴリの最新記事
|