観劇日記~夢のあとに~

2006/08/17(木)23:51

血の婚礼

演劇(152)

@ベニサンピット(森下) 演出:演出/アリ・エデルソン、台本/広田敦郎 出演:宮菜穂子/板垣桃子/パク・ソヒ/斉藤直樹/中村音子 松岡美希/鈴木智香子/野口卓磨/中村伝/倉本朋幸 小川祐弥/田村元/廣畑達也/井上裕朗 ほか 終演後、受付でパンフレットはないのか、と聞いている人がいたが、 もう売ってないようだった。 内容を復習したかったのに、ザンネン。 さてさて、久しぶりのベニサンピット。 ドシャブリになったり、晴れたりとイヤな天気。 不快指数もアップ。 汗まみれで懐かしのベニサンへ。 いつもと違う客席の配列。 舞台を3方に囲んで、座席が。 しかし、一番少ない一方は、観客おらず。 数少ない平日マチネなのに・・・。 と、ちょっと心配になりながら、端っこの席につく。 端っこだけど、横がベニヤの壁。暑いよ~。 芝居が始まったら、涼しくなるかなと思い、上着も着ていたので、ますます不快指数が上昇。 隣の席との距離があまりに近いので、脱ぐとぶつかりそう。我慢した。 舞台の周りには、食器や花や果物などが飾ってある。 これが小道具に使われることになる。 上には白く透ける布がふんわりと張ってあり、舞台上にはテーブルと椅子。 なんとも、ベニサンの雰囲気に似合う舞台美術です。 さてさて、内容は・・・ 舞台は南米。 代々受け継がれる、血筋と土地。 そこには、さまざまな恨みや憎しみが渦巻いている。 ってかんじかな。 辛口感想です。 これから観劇予定の方は読まないでね♪ ************* まず、登場場面は母と息子。 この母。自分でばあさんとか言うわりには、見た目がとても若い。 若いのはいいのだけれど、怒りがストレートに出すぎ。 夫と長男を殺され、次男を愛し、敵を憎む。 深いドロドロとした想いがあるのだろうけれど、私には伝わってこなかった。 これがきちんと伝わってこないものだから、全体のストーリーがわからない~ 次男の愛する娘は、かつて夫を殺した男の息子の恋人だった。 娘は、次男を愛そうとするが、かつての恋人が忘れられない。 というか、今の自分に苛立っているのか。 かつての恋人は、子どもが生まれているのに、こちらも現在の状況に満足しておらずイライラ。 で、結婚式の日に2人で逃げ出してしまうのだ。 で、いつのまにか、男たちは殺し合い、娘と母は残される。(←最後の展開はあっけなかった。 あやとりばかり印象に残っている) という話に、つぶやきのような歌や祝宴のタンゴ、ピアノやギター、打楽器の生演奏が盛り込まれる。 演出もいいし(少し流れが緩慢な感じがしたのと後半もっと盛り上げられるのに、というはがゆい感想はあるけど)、美術もステキ。 なのに、最近観た芝居のなかで、いちばんつまらなかった やはり、影の主役(一応主役は若い3人なのかな?)ともいえる母親に感情移入できなかったせいかな。 さらに全体的に演技のレベルがちょっと・・・(えらそうでスミマセン) 訥々とした喋り方は魅力的ではあるけれど、皆が皆そんなかんじでは、ちょっと素人集団のよう(毒) シェイクスピアのように、詩的な台詞は、観る者にもムズカシイけれど 演じる側も感情を乗せて操るには四苦八苦のよう。 そうそう音子さんは、踊らなかったよ イープラスの動画は詐欺だったわ。 ダンスリーダーらしいのに、踊らないってどういうこと! 月という死への誘いの役柄。 白っぽい金髪で、動きは綺麗なんだけど、全部セリフ。 喋らないで踊ってくれたら、数倍表現力アップするはずなのに~ 9月の新国立劇場のコンテンポラリーダンスの様子が窺えるかなと思ったけど、ダメでした。 ま、楽しみにしてるけど。(ちなみにYOUYAさんが出演するBプロのチケットも購入済み。あやうく完売してしまうところでした。吸血鬼効果??) 役者が変われば、また観てみたいかな、と思える演目ではありました。 あ~暑かった。私の隣のお姉さんは、我慢できずにお茶飲んでいらっしゃいましたわ。 あの狭い空間で、それができるとは・・・・ しかし、カーテンコールの客席の寒々しかったこと 役者が気の毒と思われるほどでした

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