G-03Xと同時に気になっていたのは、実はその前身といっていいのか悪いのか、
Esoteric G-25Uでした。どうも造りが中途半端でEsotericの中では継子扱いですけど、一部で大人気のG-25Uですよ。
既に製造中止のようですが、今になってみるとこれがなかなかに遊べます。
- ・G-25Uの内蔵クロック精度は1ppmとG-03Xの0.1ppmに比べて一桁劣るものの、日本一詳しいUX-1のサイトによれば、UX-1の内蔵クロック精度は25ppmとのこと。UX-1と同じ時期に発売されたX-01は内部クロック精度が3ppmなのに、なぜそんなところに差を付けたのか悩むところですが、UX-1Limitedにクロック導入が効くんだろうなというのは、予想しやすい。
- クロック精度的にはG-03Xでも、G-03Xの2×3系統の出力数は多すぎて(今は)使わない。G-25Uのクロック出力3系統は多すぎず少なすぎず適当でよい。
- 外部同期入力がある。ということは、将来的に10MHz入力OK。だったら、内蔵クロック精度が1ppmか、0.1ppmかなんてことで悩まなくてもいいんじゃないか? (この考えが当っているかどうか知りません)
- クロック・ジェネレーター+DDCという製品なので、デジタルイン/アウトが付いている。また、アップサンプリング機能があり、CHORD DAC64Mk2に88.2kHz等で送り込むことができる。純粋な外部クロックのG-03Xにはない機能です。
- DUAL AES出力に対応している。ということは、CHORD DAC64Mk2の、AES/EBUフォーマットの信号をBNCケーブルで伝送する『AES-3iD-1995』という規格を使えます。192kHzというハイビット/ハイサンプリングに対応できる。
- DUAL AES出力を応用すると、将来的にモノラルDACなんて荒技までできちゃったりして。
もひとつおまけに、定価で26万円強だったものが、今なら中古で買えます。G-03Xよりずいぶん安い。
ただ、人気中古品は、一時グッと値崩れしてより戻す傾向があります。G-25Uの中古も一時12~13万円だったものが、今は値を戻して15~16万円くらいでしょうか。2~3万円の差でも、手を出しにいのも事実。
う~む。もちろん後から発売になったG-03Xの方がいい点もあるしなぁ。
3ヶ月ほど傍観してました。
(続く)