カテゴリ:オーディオ、ちょっとビジュアル
買ったものは大事に使いたい。大金を払ったのなら尚のこと。
そして人生最も高い買い物は、「家」ですね。 引越や配送業者の仕事ぶりを見ると、そんなに気を遣わなきゃいけないの?と思うくらい丁寧にモノを運び入れますよね。まぁ搬入品はともかくとして、その家に対しても。キルティングのような大きな傷防止の布のようなものを床一面に引き詰めて作業するでしょう。 以前引っ越し業者さんに「いつもこんなに仰々しく敷き詰めたりするわけですか?」と問うたときに、「家の傷の苦情にはホントに気を遣います」とのこと。搬入品には保険もかかりますが、家は修繕対応が難しいですもんね。また、それだけうるさ型も多いのでしょう。数千万円の家の床に傷を付けられることに我慢できないのかも。その1/10の価格の車を傷つけられたってもめるもん。 私は壁や天井の傷はイヤなのですが、床に対してはなぜか許容範囲が広く、たぶん住み始めたその日から傷つけてました(爆 歩けば靴底が減るように、床だって生活すれば傷つくに決まっているし、子育てもこれからです。それくらいの覚悟は必要かと。 オーディオルームこそそう。というか、それでなくともセッティング変更が必要なオーディオは床が傷んで当たり前です。それを気にしていたら、スピーカーの移動すらできません。 現に、2年間という居住期間を考えれば、床の傷や凹みは多いと思います。 が。 それだけオーディオルームの床を手荒に?扱っても、それでも新築の我が家。どうしても踏み切れないことがありました。 それは、 「スパイクをダイレクトに床に刺すこと」です。 床板の下は分厚いコンクリートなので、そりゃ確かにアースが取れて音にいいと思うんですよ。でもスパイクの傷がイヤで、全てのオーディオ機器とラックのスパイクには「受け」を使って、床が傷つかないようにしていました。スパイクの凹みがイヤだからこそ、Rushmore用の御影石だって購入したんだもんね。 他の傷はよくて、スパイクの刺し傷がイヤな理由はこれいかに? 自分でもわかりません。そこに何の差があるのか。 修復が難しいと言う点では、スパイク跡も落下の傷も加重の凹みも同罪ですし。不可抗力ではなく、「あえてやる」のがイヤなのかな? 本日、クアドラスパイア Q4Dのスパイクを床に突き刺してみました。我ながら心境の変化があったのでしょうか。いえ、昨年よりもオーディオ関連商品の購入意欲がないだけで、いつもと変わらないんですが。 事件はいつも突然なんですよ。 「ザクッ」と音がしたような気がしました。ラックの鋭いスパイクが床に3~4mmほどめり込みます。抜いてみたら、きっと同径の穴が開いていることでしょう。同じくらいの穴がマイ・ハートにも・・・・。 ラック上にはアナログプレーヤーと駆動部とフォノイコライザー。おそらく一番振動に敏感な機器だと思ったからです。 何かを足したのではなく“抜いて起こる”変化としては、おそらく最上級。支点をより明確にして、少なくとも音が悪い方向に進むはずもありません。というか、スパイク受けも標準品からJ1からマグネシウムからローゼンからコーリアンから鋳鉄から、いろいろ試したんですけど、結局スパイク受けは必要悪なのね。よくわかりましたわ。コンクリート直貼りの床板ですら柔らかく、どうしても遊びを生む。 今後荷重がかかり続ければ、更に安定化することでしょう。今でもクアドラスパイアとしては最強に近い強度かと。 今回勇気が必要でした。。。 音と引き替えに大事なものを失った気もします。 さようなら。新築の家の、きれいな床(爆 さて、この心臓に悪いことを続けるべきかどうか。 引くなら今ですね。アナログプレーヤーは土台の安定第一がわからないこともないので。 スピーカーPass Labs Rushmoreは135kgあり、スパイク受けを使わないと(or アンダーボードを使わないと)ホントに移動できないので×。多少高さを稼ぎたいこともあります。 プリアンプとDACの乗るクアドラスパイアは機器そのものが重くないので、現状通り純正のスパイク受けを使おうかと。スパイク・ダイレクトは、やはりある程度の荷重がかかることが前提ではないですか。 DG28の乗るクアドラスパイアもそのままでいいでしょう。音に差が出るような気がしません。 問題はEsoteric UX-1 Limitedの乗るクアドラスパイアでして・・・・床の傷は付いたら消えないので、一度でも試すと言うことは永続してスパイク受けを使わないことと同意です。ただこれは効果があるような気がする。。。 AE2Signatureも、スピーカースタンドのスパイク受けを取ると大化けしたりして。。。 よく考えよう。 人間、一線を越えるとためらいが消えるからなぁ。 なんか自傷フェチみたいになってきた。そうでなければSMオーディオマニアか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 11, 2009 08:10:59 PM
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