更にご機嫌なびーぐる様。今日は我々に崇高な音楽までお恵みくださるようで
「最近はオーディオやってねぇんだよなぁ~」
とおっしゃいながらも、昨年導入された高級な蓄音機でSP盤も楽しまれるご趣味の広さです。RC船のように、横浜・東京中からSP盤がこのお屋敷に集まる日も遠くはないと思われます。そうなるとSP盤の家も必要になるかもしれません。
ウルトラ・スーパー・ハイエンド系システムは、つい先日HALCROのフラグシップ・パワーアンプから新しいタワー型パワーアンプに入れ替えられたそう。借り物だそうですが、借り物のために天井を切り取るこの太っ腹さ。世の中壁に画鋲一つ打てない小市民が多いというのに。
駆動されるのは、日本に数台しかないAnat Reference Professional IIです。びーぐる様が有名にしたと言っても過言ではない。
わざわざ海外から取り寄せられたディスク達の嘆美な調べ。
娘はまだ黙ったままです。声も出ないほど感動しているのでしょうか。
以前のびーぐる様のご再生音と比べると、Anat Reference Professional IIの背後に広がる音場がずいぶんと試聴者側に寄ってきたように感じます。とはいえ、JBLやAltecや我が家のPass labs Rushmoreのようにスピーカー前面に音が展開する感じでもありません。Anat Reference Professional IIを挟んで、再生される世界は芯を前よりに置いたラグビーボール状なのです。センターに置かれた蓄音機のせいでしょうか。
いやいやそれさえも計算に入れた音作りに、オーディオ素人の私は深い感銘を受けました。
またその音色も、嫌いな奴を打ち首にしていくような冷徹な冴えは失せ、切れる中にもほのかな暖かみを感じます。
手塚治虫の火の鳥に「ロビー」というお手伝いロボットが登場します。そのロビーは徐々に自我に目覚めて人間っぽくなっていくのですが、アルミの塊であるAnat Reference Professional IIが意志を持った、精密だけど感情を持ったマシーンのように変わりました。
(続く)