テーマ:介護・看護・喪失(5394)
カテゴリ:その他
母の手術・入院に対する保険が下りた。手続きに手間はかかったが、まとまった額が支給され、少し安心した。ただ、保険者(父)でも被保険者(母)でもない代理人として対応したため、診断書の入手含めて仕事を数日休む必要があった。
介護付き有料老人ホームに入居できたからといって、安心できない。私が代理人として大小の問い合わせを全て引き受けているため、週末も関係なくやり取りが続く。施設にも色々な職員が当然いるし、法律はもちろん契約の範囲もある。努めはするが、母の全ての要求が叶うものでもない。 実は入居後の費用も不安だった。老人ホームの請求にオプション費用や診療費、薬剤費を加えると月額27万円程度。単純計算で年間324万円が実家の資産から減る計算になる。母の年金収入では到底足りず、蓄えを使うしかない。 ただ、これは兄弟で早々に合意済み。反対者がいれば施設介護は成立しなかっただろう。 それよりも問題は、要介護ではない元気な90歳の父だった。電車とバスを乗り継ぎ、毎日午前中から母の面会時間を過ぎるまで施設に居つくようになった。 自分自身 ご高齢の方と多くお会いしてきた。父親に限らず、だいたい昭和一桁生まれには教育背景からか、共通の傾向があるように思う。女性を下に見ている、権威や免許に弱い、贈収やコネに依存する、気に入らないことは大声で解決しようとするなど。父もこれまで自身が武勇伝のように語る信じられない話がいくつもあった。 母が立てなくなってからのこの半年間、利用した4つの病院や施設から、母ではなく父に関する問い合わせが何度もあった。「お父さまが非常にご立腹されている」「ご要求に応じるのは難しい」といった内容で、施設側も扱いに相当に困っていたのだろう。普通は他の身内に連絡してこないと思う。 また老人特有の、老人しかいないネットワークも極めてやっかいで、危ない入れ知恵をする奴がいるようだ。戯言を間に受けてしまう。こちらが注意していないと、法律もネットリテラシーもあったものではない。なるほど、これが暴走老人か。 父に言いたくはなかったが、さすがに目に余るし放置は入居者の母にも悪い影響がある。子どもの責任で説教したところだ。遠回しに話しても伝わらないので「申し訳ないが、周囲に迷惑をかけている」と告げた。 その場ではしゅんとするものの、言動の制御が難しくなっている父は、気をつけていないとすぐにまた毎日施設へ行って同じことをしまうだろう。これは年相応なのか。痴呆の兆候とは思いたくない。心配しているのだ。 いずれにせよ今年は介護に関し抱えた家族問題が個人的トップニュースだった。自分の老後についても考えるきっかけになった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 4, 2025 07:24:05 PM
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