カテゴリ:オーディオ、ちょっとビジュアル
オーディオ機器は通常は4点支持、尖っている製品だと3点支持、あるいは3点に予備脚をつけた5点支持だと思う。別売のインシュレーターも3個売りか4個売りが一般的だろう。
厳密な設置を求めるなら、全ての脚に荷重がかかる3点支持が好まれる。ただ重心のバランスを取るのが難しく、しかも外部の揺れ、例えば地震には極めて弱い。特にスパイクの3点支持は地震の突き上げには全く無力と言ってもいい。自分は積極的な3点支持は東日本大震災を契機に止めてしまった。 ロックバランシングをご存じだろうか。石を絶妙なバランスで積み上げるアートだ。そんな不規則な形の石が一点で立つのか?という技で、かつてNHKでも紹介されていた。 確かに物の重心を捉えるのが上手い人はいるし、「重心を読む」は我々も荷物を運ぶ際など、無意識に行なっていると思う。 そう、実はオーディオ機器も重心を読むことで1点支持が可能だ。 過去自分は Ayre K-1Xeの電源部に1点支持を試みた。内部トランスに大きく重量が傾いているのと下面にボルトがが出ているので、小さめのインシュレーターであれば1点支持は簡単にできた。もちろんそれを継続するには、その機器に触れない、危なくないという原則を守る必要がある。電源部に普段触れることはないとはいえ、1点支持はケーブルの抜き差しも難しい。 というかケーブルが刺さっている段階で、その荷重や引っ張りがあるから、それは1点支持なのか?というツッコミは止めて欲しい。音が良い方向に動くとも限らなかったのは、荷重が一点で明確にみえて、実は振動はケーブルに逃げたのかもしれない。過ぎたるは及ばざるが如し。 それでも今回久しぶりに1点支持を CAMELOT TECHNOLOGY TAP-3 に試してみた。電源タップなら、決めてしまえば動かすことはないし、仮に倒れても危なくもない。再設置も容易だ。脚にはStillpointsを用いた。 ![]() 安定性は問題なかった。ただし元も子もないが、音はこの状態が良いかというと前例のAyre電源部同様そんなことはなく、Sunshineのマグネシウム・インシュレーターを用いた4点セッティングに軍配が上がったりする。音の変化からすれば、電源タップのセッティングは大事だな。 今回も1点支持は蹴散らされたが、それこそケーブル・インシュレーターを併用するといいのかもしれない。(だからそれが1点支持なのかどうか...) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 13, 2025 10:29:14 PM
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