カテゴリ:オーディオ、ちょっとビジュアル
木工ボンドでレコードパックする件。
レコードのチリノイズを取るための有名な手法だから、検索するとHPでもYouTubeでもやり方が出てくるけれど、自分は滅多にやらない。 ノイズ対策に強い効果はあっても、何せ効率が悪くていけない。厚く塗らないと盤にボンドが残る可能性はあるし(つまりはボンドの量がいる)、塗るのはそこそこ手間がかかるし、両面同時にはパックできないし、場所は取るし、立てて乾燥させにくいし、速乾性ボンドだとしても念のため一昼夜放置した方が安心だし、とにかく面倒なのだ。 そこまでリスクを冒してやることでもないかなと思う。手慣れれば違うのかもしれないが、よくある盤なら買い換えた方が早いし、希少盤なら尚のことリスクも考えて取りたい手法ではない。 少し前に国内歌手の有名盤の、スタンプの若いレコードを購入した。すでに持っていたが、買い換えたのだ。 店頭評価は盤質A。実際レコードにキズは見当たらず、綺麗なものだった。ところが家で聴いてみると、B面冒頭5分に結構なチリノイズがあった。ノイズはクリーニングしても超音波洗浄しても消えなかった。MCカートリッジを変えても同じだった。店でも全てのレコードは検聴していないだろうし、聴くにしても冒頭から聴いているとも限らない。B面まで聴かないかもしれない。よくある話といえばよくあるハズレ盤だったのだ。 ただ、記した通り「有名盤でスタンプが若い」から、自分にしてはそこそこの値段がした。これは悔しい。知らん顔してこれを売り払ってまた買い替えるほどの悪人でもない。それに冒頭5分以外はいいのだ。 そこで思いついたのが古の木工ボンドのレコードパックだった。 ただ、あまりに久々だから、失敗したくない。まずは試そうとKYON2のレコードを引っ張り出した。つい最近店頭買取不可の烙印を押されたもの。これなら失敗しても痛くない。 ![]() ボンドは普通のコニシの木工ボンドを用いた。18時間放置して、乾いたボンドをペリペリと剥いでいく。作業を楽にするには、一箇所テープなり紐なりを入れて剥ぐきっかけは作っておいたほうがよい。あと上の写真程度だと塗りが甘かったらしい。この倍くらい塗ったほうが剥ぐのも後始末も楽だとわかった。これは収穫...なのか。 聴いてみると、音質は向上し、確かにノイズは減ったから効果はある。が、やはり手間とリスクと効果のバランスが悪く、この方法は自分には合わない。 今回はやるけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 23, 2025 12:00:18 AM
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