テーマ:今日聴いた音楽(77763)
カテゴリ:音楽
香港で買った2枚のレコードの件だ。
プリアンプ Ayer K-1Xeの2時くらいのヴォリューム位置で聴く、ペラジャケの Dead or Alive / Turn Around And 2 Ten (The Pearl And Dean "I Love"-BPM Mix) が、ノリノリで非常によかった。この手をハイエンドオーディオ機器で大音量で聴くと、ものすごくバカっぽくていい感じだ。そして、腕を組んで、眉間に皺を寄せて聴くなんてくだらないと思わせる。 これが発売された1988年は日本はバブル全盛で、華やかな時代を過ごした50代60代の必須曲。ユーロビート・ブームど真ん中の Turn Around And 2 Ten という楽曲の勝利と言ってもよい。これはどの配信サイトでも聴くことができると思う。 ユーロビートは流行っているジャンルではない。どうかレコード価格が上昇しないように、誰にも目をつけられずにずっと沈んだままでいてほしい。 そんなユーロビート以上に流行っていないのがジャズ・フュージョンではないか。(早々に話は変わるが、シティポップの次はフュージョンだと思っているが、全く流行らない) 50歳を前に亡くなったギタリスト 大村憲司の1978年の1stアルバムが、文字通りの「ファーストステップ(First Step)」だ。当時のジャズ・フュージョンシーンを反映し、深町純プロデュースで、坂本龍一や林立夫といった著名なミュージシャンが参加している。1978年はその坂本龍一のYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)が同1stアルバム Yellow Magic Orchestra を発売した年だ。後にYMOのサポートメンバーとなる大村憲司だから、自分の彼への入口もYMOだった。 当時としてもマイナー盤のFirst Stepだが、実は2023年に再発されており、自分は予約購入した。積極的に探さない限り、オリジナル盤と巡り合うことはないと思っていたからだ。ただしもし見つけられたら、人気盤ではないから今度は値段が安い。(と書いたら、2025年5月 Yahoo!オークションに出品されていた。そんなものだ) それを台湾で見つけたから、レスキューしたのだ。 ただ、普段は他のレコードも、オリジナル盤と再発盤を聴く上で区別することはあまりない。ジャケットの程度で使い分け、盤の状態で聴き分けるくらいか。 ただ、この台湾購入盤の音が、すこぶる良かった。 大村憲司のクリアで多彩で芯のあるギタートーンが光る。透明感、ディストーションの粘り気、温かな倍音。というか、大村憲司のギターの残響や動的表現はオリジナル版は特に秀逸だな。各楽器の分離は鮮明で、1970年代フュージョンとしてドラムやベースのリズムがタイトに響き、ミッドレンジの密度感も際立つ。繊細なニュアンスとダイナミックな迫力が両立とは想定してなかった。これはオリジナル盤だけ、音量を上げて聴きたい。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 26, 2025 05:59:25 PM
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