父のことを
認知症と書いているが、これは脳卒中後遺症による認知症(血管性認知症)のことで、アルツハイマー型認知症ではない。そして一般の認知症イメージは、ものを忘れていくアルツハイマー型認知症だと思う。TV番組やワイドショウで取り上げられるのも大半がこちらだ。
医学的にそれらが違うのはもちろんわかっていたが、保険・介護制度上も違うことは父が倒れて初めて知った。認知症で一括りでは無いのだな。
アルツハイマー型は数年単位でゆっくり進行するのが一般的。血管性は脳卒中発作後に比較的急に来るし、症状もアルツハイマー型は記憶障害を中心に認知全般が低下するが、血管性は部位によって症状がばらつく。記憶よりも判断力・注意力が障害されることが多いようだ。高次脳機能障害である。徐々にではなく階段状に悪化するらしい。そして血管性は麻痺・言語障害・身体不自由など、身体症状を伴うことが多い。父もそんな感じである。
保険・制度上の扱いの違い(2025年時点、ChatGPT補助あり)
| 制度項目 | アルツハイマー型認知症 | 脳卒中後遺症の認知症(血管性認知症・高次脳機能障害) |
|---|
| 障害年金の扱い | 対象になり得る(器質性精神障害として精神等級)
認知機能中心の評価 | 対象になり得る
肢体麻痺・言語障害・高次脳機能障害など身体障害評価も入る |
| 介護保険(40~64歳:特定疾病) | 「初老期における認知症(若年性認知症)」で利用可能 | 「脳血管疾患」が特定疾病で40〜64歳でも利用可能 |
| 介護保険(要介護認定) | 要支援〜要介護2・3が多い | 要介護3〜5になりやすい(身体+認知) |
| 身体障害者手帳 | 原則、対象外 | 肢体麻痺・失語症などで取得しやすい |
| 精神障害者保健福祉手帳 | 取得可能(生活への支障がある場合) | 高次脳機能障害で取得可能/身体障害が重ければ身体手帳を優先する場合あり |
| 医療費助成(自治体) | 自立支援医療(精神)などが中心 | 身体障害に基づく医療費助成が利用できることが多い |
| 主治医の診療科 | 精神科・脳神経内科 | 脳神経外科・脳神経内科・リハビリ科 |
| 制度上の特徴 | 身体障害制度は使いにくい | 身体と認知の両面で制度支援が受けやすい |
生命保険も同様、商品によって大きな違いがある。父親の入っていた保険は古過ぎて、そしてがん保険に偏り過ぎていて、今回請求に至らぬものが多かった。
結果的には完全に支払い損だったようだ。保険4種類を91歳まで、総額20万円/年近く支払っていたのだから。
先月、居住地域に身体障害者申請した。外を出歩くことはないが、認定されれば確定申告で27万円の控除が受けられるかもしれない。介護はとにかくお金がかかるので、これは小さくない。
障害者もてっきり認知症で申請するのかと思ったら、「身体障害者福祉法」に基づき 高次脳機能障害は主に“肢体不自由(上肢・下肢・体幹)” が対象なのだな。これは病院にお任せしたら、診断書は下肢だった。
書類の入手(説明)も申請も、役所対応は平日必須、つまりは勤務日である。
金融機関対応もそうだが、年単位となると、この平日縛りが結構厳しい。