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January 20, 2026
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購入したアナログ誌(2026年冬90号)のミニ特集は「レコード・カフェの開き方」だった。
昔は、というか以前のオーディオ関係の書籍では「定年退職後は退職金を元手にジャズ喫茶を開店する」というのが割とありふれた記事だった。老後の楽しみとしてJAZZ喫茶開店を夢見ていた人も少なくないと思う。JAZZもレコードも、今より趣味性が高かった。

そんな夢をシビアに、リアルに論じたのは、当時はご自身がジャズ喫茶オーナーで、オーディオ評論も文筆業もしていた寺島靖国氏だった。色々な書籍で、店の運営の難しさを説いた。もう一杯コーヒーを頼んでくれ、アルコールを入れないと持たない、ライブして集客しないと店が続けられない、と。

その影響もあってか、自分も結構ジャズ喫茶をシビアにみていた。今よりはるかに全国の店に通っており、多くの店を見たから、儲からない要因が山ほど思いついた。そもそも飲食店の継続は難しいとされているのだ。​
昨今は物価高、人件費高、高齢化、年金不安が拍車をかける。中小企業庁の2025年版 中小企業白書および付属統計資料​によると、宿泊業を含む「飲食サービス業」の廃業率は5.6%で、 これは全産業の中で最も高い水準にある。(ただし敷居が低いので参入も多い。これは飲食店業界は新規参入と退出の入れ替わりが激しいことを示している)

ジャズ喫茶には小規模店が多い。客が入らない。そもそも入りにくい。客が回転しない。客単価が低い。開店時間がいい加減な店が多い。わかりにくい。女性客ファミリー層が望めない。店主が偏屈。etc.。


ただ。自分自身が六十路近くになると、逆にそれでもいいんじゃないか感が出てきた。たかが客の、外野からわかることではない、制度の逃げ道がいくつもあると気づかされたからだ。それはまたいつか。

だいたい定年後に20年店を続ける志で開店する人などいるだろうか。稼ぎたいからジャズ喫茶を開店したわけではなかったと思う。悠々自適だったからジャズ喫茶なのだ。今の、高齢者でも働き続けなければ老後資金が足らない状況とはわけがちがう。

そんなわけで、アナログ誌の、たった6ページの「レコード・カフェの開き方」を楽しく読んだのだ。"レコード・カフェ"であって、"ジャズ喫茶"ではないところも、さすがアナログ誌だし、時代に沿っている。





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Last updated  January 20, 2026 12:00:20 AM


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