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カテゴリ:オーディオ、ちょっとビジュアル
木工をしていると、精度的も時短にも複数製造にも、大事なのは治具(じぐ)だったりする。治具とは、製造や加工の現場で、加工物を固定したり、位置決めをしたり、加工方向を指示・誘導したりするための補助工具の総称だが、素人は治具から作ろうとは思わない。平行、直角、同じ長さ、同じ角度をいくつもこなすにはとでも重要とわかりつつも、そんなものがなくても作ることはできるからだ。たとえ工作精度が落ちても。
そう、治具がないと精度が落ちる。年末に購入した ACOUSTICAL SYSTEMS SMARTractor は、トーンアームの場所を決めるための治具だ。アームの位置なんて一度決めたら年何回使うかわからないとは思ったし、安い商品でもないが、結論から言えば非常に買ってよかった。「比類無き高精度な調整ツール」という謳い文句は当たっている。 ACOUSTICAL SYSTEMS製のトーンアームでなくとも、外付けしている宝石軸受けによるワンポイントタイプの FIDELIX 0 SideForce の位置がピタッと決まったからだ。根本的な不安がなくなるというのは、それだけで価値があるではないか。 ![]() 0 SideForce のスペックは、ターンテーブルとアームのセンター間の距離は232mm±3mmだが、SMARTractor は±3mmどころか、0.05mm単位で調整できる。使用マニュアルは必須として、使い方は学校で習うノギスの目盛のイメージでよい。加えて、SMARTractor にはレコードの盤面の中心からの距離に対する歪みを表したカーブ(タンジェンシャル・カーブ)も5パターンあるので、トーンアームの実効長も掛け合わせれば、10や20のパターンは試すことができる。 レコードそのものに適切なタンジェンシャル・カーブがあるようだが、レコード製造の年代も、盤再生の内周外周さすがに妥協点は必要で、ACOUSTICAL SYSTEMS 推奨のUNI-DINにした。自分には聴き分けができなかったからだ。今後はトーンアームの高さ調整も、カートリッジの針圧調整も必要なのだろう。 ターンテーブルとアームのセンター間の距離は232mmジャスト。 これが、自分でも232mmをプラスティック定規で測ったはずなのに、±3mmなんてご冗談でしょうと言いたいくらい、自分の腕がまるで信じられないくらいにズレていた。外付けアームは初めてだったにしても、これは一体?? そしてこの違いは、トーンアームの設置に関して決定的な間違いに気づかせてくれた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 30, 2026 06:36:41 PM
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