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テーマ:介護・看護・喪失(5604)
カテゴリ:その他
両親に何度ガラケーからスマホへのシフトを勧めたことか。二人とも要介護になった現在のことではない。倒れる10年も前から「ガラケーからスマホにしてほしい」「今後スマホがないと困るから」と切り替えをお願いしてきた。
しかし返ってくるのは、「使えない」「メールが怖い」「情報を抜かれる」といった拒否反応ばかりだった。特に被害妄想が強く、極度に用心深い母には、こちらの言葉はまったく届かなかった。「今が一番若いのだから、少しでも早く始めたほうがいい」という訴えも空振りに終わった。 結果として、このスマホ不所持は、介護する側にとってかなりの負担になっている。行政手続き、税金、各種連絡――いまやほとんどがスマホ前提だ。それが使えないと、介護者が対面で補う必要が生じ、手間も時間もかかる。変化を拒み、前進を止めた代償は、決して小さくない。 (もっとも、スマホ拒否で、よい面がまったくないわけではない。二人とも携帯電話に依存してこなかったため、施設に入っても「携帯が欲しい」と言い出さない。詐欺の電話を受けることもない。職員に聞くと、多くの施設では携帯の所持を好まないという。盗難や紛失のリスクに加え、無断で外部と連絡を取ってしまう可能性があるからだ。認知の衰えた入居者が他人の携帯を持ち去ったり、証券会社に電話して取引をしてしまったり、「監禁されている」と110番する例も実際にあるそうだ。) もう一つ問題があった。両親のガラケーは、ドコモの3Gサービス(FOMA/iモード)契約だったのだ。この3Gは2026年3月で終了する予定だ。契約していた3Gサービスは、ほとんど使っていないにもかかわらず、料金は一人あたり月6,000円超、計12,000円以上もした。年寄りあるあるでもりもりのプランに入っていた。しかも契約が古すぎて、変更可能な期間もすでに過ぎていた。 つまり選択肢は、3Gを解約するか、ナンバーポータビリティ(MNP:Mobile Number Portability)でスマホへ移行するかの二択しかない。このことも以前から分かっていたからこそ、切り替えを勧めてきたのだが、「怖い」で退けられてきた。かといって、携帯電話を解約するのも淋しいという。それでも元気のうちはまだよかったが、今となってはこちらの対応も甘過ぎたのだな。 現在、二人のガラケーは弟が預かっている。これまた高齢の身内との連絡用に、電話番号は変えずにMNPで残したい。しかしこのご時世、本人不在下での第三者の手続きは、家族といえど想像以上に厄介だ。 3月のサービス終了まで、すでにカウントダウンは始まっているので、対応中。やれやれ。 ちなみに、見た目は3Gガラケーという携帯電話は今も発売されている。両親に渡すつもりもないが、こういう機種に切り替えておこうと思う。料金は下がるはずだし、何よりスマホが怖い人に大丈夫だといっても無理なのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 5, 2026 12:00:13 AM
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